1258年03月26日
375日目
美少年をこよなく愛する元騎士、命を受けて故郷へと赴くこと、ならびに白の一角獣、二度目の敗北を味わうこと

Name: Bill
Sex: Male
Level: 30
HP: 68
Attributes: STR21/AGI15/INT15/CHA13
Skills:
【STR】鋼の肉体6/強打6/弓術7
【AGI】武器熟練4/馬術4/馬上弓術5/略奪5
【INT】訓練6/戦略5/経路探索1/観測術1/荷物管理1
【CHA】捕虜管理3/統率力5/取引1
Proficiencies: 弓283/長柄武器280/両手武器131
Equipment: 重厚な面頬付きバシネット/壮麗な黒鉄のラメラーアーマー/アワーグラスガントレット/壮麗な鎖のブーツ
Arms: 名匠の手によるポールアックス/名匠の手による黒檀の剛弓/大袋入りの黒檀の征矢/大袋入りの黒檀の征矢
Horse: 青毛駿馬
Companion: マンスール/カミーユ/バエシュトゥール/ヴァルディム庶子公

ドゥラムグ城、ブルガ城、そして半島の都市ウェルチェグと、白の一角獣率いる解放軍ベージャーは、最東の都市、リヴァチェグは残したものの、順調に北東部からベージャー王国の領土を占領していった。
トレディアン卿やメルトール卿など、他の国から解放軍ベージャーへと鞍替えしたいという人間も現れ始めた。

(順調すぎる)

マンスールのその懸念は、杞憂では終わらなかった。
そもそも、いち独立勢力に過ぎぬ解放軍ベージャーが、ここまで戦えたのは何故か。
お抱えの軍団である白の一角獣が強かったから?
擁するヴァルディム庶子公の求心力があったから?

(ではない。ではないのだ)

ベージャー王国が戦っていた相手は、解放軍ベージャーだけではなかった。ここは戦乱のカルラディアである。戦争など日常茶飯事であり、ベージャー王国は反乱軍にだけかかずらわっているわけにはいかなかったのだ。
だが解放軍ベージャーが勝ち進むにつれて、戦況が変わってきた。それまでベージャー王国と戦争をしていた二国、ノルド王国とカーギット・ハン国が休戦した。そしてその2国が次に攻撃を仕掛けてきたのは、解放軍ベージャーだった

 スワディア、ノルド、ロドック、カーギット、サラン、そしてベージャー。カルラディアに分裂した6つの国のそれぞれの王は、新たな勢力が現れることを好まない。なぜならば、新たな国が興ることは、1つの国あたりの領土が減ることになるからだ。王たちは破壊と戦争を好み、略奪を愛す。だから奪い取ることには熱心でも、新たな生命の誕生は喜ばない。

ヴァルディム庶子公などは、この事態に慌てていたが、マンスールやウィリアムにとっては予想の範疇内の出来事に過ぎなかった。予定外だったのは、この状況になるまでにベージャー王国、ヤレグロク王の首を取れなかったことだ。

(甘かった)

必死にアルブルク城を奪還するなどして、ベージャー王国を攻め続けたが、3国から絶え間なく攻め続けられては如何ともしがたかった。

3月。まだ雪解けには程遠いベージャー解放軍領、ウェルチェグにて白の一角獣は立て篭もっていた。白の一角獣のブルガ城、アルブルク城、そして本拠であったネラグ城はベージャー王国に奪われ返され、もはや余裕は幾許もない
ウェルチェグ領であるイビチェップ、オダサンの両村は毎日のように略奪を受けた。そのたびに白の一角獣は村を守るために出撃するのだが、あまり村の防衛に長居すると、ウェルチェグが襲撃を受ける。ウェルチェグをもはや立ち行かなくなるため、すぐさま引っ返せば、また村が襲われる。悪循環だ。特に食料と資金に関しては、ぎりぎりの状態である。

その月の最後の週になって、隊長であるウィリアムがマンスールを呼び出した。何か新しい作戦でも考え付いたのかと思って彼の部屋へ赴いてみると、ウィリアムだけではなく、バエシュトゥールもその場にいた。
「一度故郷に戻って欲しい」
何を言い出すのかと思ったが、ウィリアムは戦いを諦めたわけではなかった。

 現状は1対3、しかも敵が国家でこちらが革命軍に過ぎなければ、非常に不利な戦いだ。だがカルラディアで何世紀にも渡り戦争を続けてきた六カ国が、いつまでも仲良く同盟関係であり続けるはずがない。
「突き崩す」
内応者が反乱を起こせば、ベージャー王国以外の2カ国はすぐに自身の安全を固めようとするだろう。彼らにとって、解放軍ベージャーの存在はそれほど重要ではない。ただ、今手が空いているから、その余力を反乱者の討伐へと回しているだけだ。その余裕を消し去る。
内応者がいないか探るために、バエシュトゥールにはカーギット・ハン国へ、マンスールはサラン朝へ向かうことになった。サラン、かつての故郷だ。不名誉の誹りを受けて、ほとんど逃げ出すように飛び出してきた国へすごすごと舞い戻るのは、正直なところ嬉しいことではない。
だが仲間のためと思えば、この程度の不名誉は受け止めよう。死んでいったマテルドやボルチャ、生き残ったウィリアムやバエシュトゥール、そしてカミーユの姿を思い浮かべて、マンスールは決意を固めた。

出発前夜、支度を整えているマンスールのところにカミーユがやってきたとき、これは何某かの愛の囁きの前兆だろうかと、正直なところ期待した。
「マンスールさん、ひとりでサラン朝へ行くって、ほんとですか?」
 心配そうな表情でそんなことを言うカミーユの頭を、マンスールは撫でてやる。「べつに逃げ出すわけじゃあありませんよ。昔の仲間を伝に、われわれに協力してくれる者を募ろうと思っています」
「でも……、ここからサランへ向かうんですよね? 大変じゃないですか?
どうやらカミーユは、マンスールの道中の心配をしてくれているようだ。サラン朝自体とは貿易協定関係にあるものの、確かに道中のひとり旅は、いくら歴戦の傭兵であるマンスールとて危険が大きい。
が、やらなければならない。ウィリアムのため、カミーユのため、何より自分自身のために
「自分自身のため?」
「自分は以前に、故郷からほとんど逃げ出すような形で白の一角獣に入りました。あのときに逃げ出したことを、未だに引き摺っているんです。最後まで逃げずに、戦えば良かった。なのに自分は戦いきれなかった」
 今度は最後まで戦い抜かなくてははならない。でなくては、目の前の可愛らしい命を守ることはできないのだ。

翌日、マンスールはサラン朝へ向けて出発した。出立直前のカミーユの言葉が印象的だった。
「マンスールさん。必ず帰ってきてくださいね。ぼく、ずっと言いたかったことがあるんです
ああ、帰ろう。言われなくても、必ずや帰ってやる。
だからそれまでの間、負けてはくれるなよ、とやはり見送りに出てきたウィリアムに視線で語りかけ、マンスールは綱を引いた。

防衛戦
解放軍ベージャー 対 ノルド王国

自軍 471名
ビル(解放軍ベージャー)

敵軍 851名
グンドゥール卿(ノルド王国)
トゥルヤ卿(ノルド王国)
ブルパ卿(ノルド王国)
ファーン卿(ノルド王国)
マラユイール卿(ノルド王国)
クヌダール卿(ノルド王国)
レアマルド卿(ノルド王国)

結果 敗北(2度目)


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