You'll Know It When It Happens
不確定性原理

Kuto
Lv. 21
S/P/E/C/I/A/L=3/6/3/10/4/7/9
Trait: Good Natured, Looser Cannon
Tag: Speech, Barter, Explosives
Skill:
[S]: M.Weapon=11
[P]: E.Weapon=17, Explosives=75, Lockpick=26
[E]: Survival=50, Unarmed=8
[C]: Barter=100, Speech=100
[I]: Medicine=30, Repair=30, Science=36
[A]: Guns=20, Sneak=74
Perk:
[E]: Travel Light
[C]: Ferocious Loyalty
[I]: Demolition Expert, Educated, Hit the Deck
[A]: Mister Sandman
[L]: Mysterious Stranger
[Others]: Black Widow, Cherchez La Femme, Intense Training
[Implants]: Luck Implant, Monocyte Breeder, Sub-Dermal Armor
Equipment: Maria, Cattle Prod, Thump-Thump, Euclid's C-Finder, Plasma Grenade, Pulse Grenade, Great Khan Simple Armor

Si
Lv. 30
S/P/E/C/I/A/L=6/10/4/6/4/9/1
Trait: Fast Shot, Wild Wasteland
Tag: Guns, Repair, Survival
Skill:
[S]: M.Weapon=50
[P]: E.Weapon=30, Explosives=30, Lockpick=100
[E]: Survival=80, Unarmed=20
[C]: Barter=80, Speech=40
[I]: Medicine=22, Repair=100, Science=20
[A]: Guns=100, Sneak=75
Perk:
[S]: Sniper
[E]: Walker Instinct
[I]: Comprehension, Educated, Hand Loader, Jury Rigging
[A]: Cowboy, Nerves of Steel, Quick Draw, Rapid Reload, Run'n Gun
[Others]: Confirmed Bachelor, Finesse, Gunslinger, Lady Killer
[Implants]: Agility Implant, Endurance Implant, Monocyte Breeder, Sub-Dermal Armor
Equipment: Lucky, Mysterious Magnum, Ranger Sequoia, Cosmic Knife Clean  Throwing Knife, NCR Ranger Combat Armor, Ranger Helmet

 Siはみっつの理由で憂鬱だった。
 ひとつは見晴らしの良い場所での要人護衛という、非常に神経を使う任務に当たっているため。演台に立っているのはNCRのKimball大統領で、新カリフォルニア共和国という国においては誰よりも重要とされる人物だ。重要、というのは人々を動かすのに都合が良いという意味で、人間として価値が高いというわけではない。もっとも、人の価値など誰でもたいして変わらないのかもしれないが。


 ひとつはMojaveの茹だるような暑さのためだ。湖畔から流れ込んでくる風は清涼ではあったが、Siが着込んでいるRanger Combat ArmorやRanger Helmetは爆風や毒瓦斯にも耐えられるよう、高い気密性を備えている。脱げば良いのだろうが、この戦闘下ではそれも許されない。
 おまけにKimball大統領はこの炎天下の中でも元気にスピーチを続けており、暗殺に対する懸念を微塵にも感じさせない。怯えて人前にも出られぬというよりは良いのかもしれないが、いいかげんうんざりしてきた。

 そして最後のひとつは、これがSiにとって最も頭を痛くさせる理由なのだが、SumikaがSiの元を離れているためである。
「暗殺からの護衛なんだから、仕方ないでしょ。色んなところを見て回らなくちゃいけないじゃない」
 そう言ってSumikaはSiとを繋ぐ紐を解いてしまった。
「いいだろ、そんなの……、大統領がどうなったって」
 などとSiは言ってみたのだが、「そういうわけにはいかないでしょ」と叱られてしまった。

 現在はSiは狙撃を警戒してKimball大統領を狙える位置を見張りつつ、Sumikaに爆弾を探してもらっている。爆弾が設置されているとすれば、おそらく技術者が入れる、もしくは近づけるような設備の近くであろう、というのがふたりの現在の見解であった。
 この見解に達したのには、理由があった。Kimball大統領がVertibirdでやって来る前に行った事前調査で、SiとSumikaはあるものを発見していたのだ。

Challenge: PER≧6 → SUCCEEDED

 Hoover Damの物品庫で見つけたもの、それは床に染み付いた血痕であった。拭き取る努力はなされたようだが、床に血が染み付いてしまってる。量は定かではないが、ひとりの人間が流したとすれば、致命傷でもおかしくはない。


死体はない、か………)
 これをRanger Grantに報告するだけでは、Kimball大統領の演説を中断させることは難しいだろう。単なる事故があっただけなのかもしれないのだ。Hoover Dam中の人間に、この血痕がいつからあったか、などと尋ねている余裕はない。
 近くに落ちていたのは工具箱を開けてみると、血痕が中に繋がっている。血飛沫が飛び散ったときにはこの工具箱が開きかけであり、その後で閉じられたことの証左だ。犯人がこの工具箱を持ってきたのなら、持ち去っているはず。
(犯人はこの工具箱の持ち主である技術者を殺し、死体はどうにかして処分した。しかし工具箱までは処分できなかった………)
 そんな状況が思い浮かぶ。

 犯人がCaesar's Legionだとすれば、なぜ技術者を殺したのか。見付かりそうになったから? いや、争った様子はない。おそらくは、技術者の服を奪うためだ。
 物品庫を出る。大統領暗殺を目論むLegionのうち、少なくともひとりは技術者の扮装をしている可能性が高い。手近な技術者に声をかけて回ってみると、少し前から姿が見えなくなった技術者の話が出た。


Benっていう名前の技術者なんだけど……、ちょっと冴えない感じの」
 とAllisonという名の金髪の技術者が証言する。
「体格は?」
「髪は黒くて、眼が茶色で……」
「それはどうでも良い。体格は?」
「体格って、えっと、中肉中背くらいだと思うけど………」
(これは、駄目だな)
 犯人を絞る役には立たなさそうだ。Siは、不審人物を見つけたら、たとえNCRの格好をしていても、Ranger Grantに報告するようにと告げてその場を離れたのだった。

 なぜ犯人が技術者に化けたのか。
 おそらくは、技術者でなければ立ち寄れない場所、近づけないものに細工を施すためだ、ということでSiとSumikaの見解は一致した。
「Si、不審なのを見つけたよ」
 と警戒を続けるSiに、Sumikaが声をかけた。
「どこだ?」
「Vertibirdなんだけど……、ほんとに爆弾かも」

 狙撃手や護衛のRangerならともかく、遊撃の任を受けているSiに持ち場という概念はない。早速、Hoover Damの屋上のヘリポートに停められたVertibirdへ向かう。
 途中、警護兵に止められかけたが、「南部から出向中のRanger FEだ。Ranger Grantから聞いていると思うが」と言えば通じた。交渉の必要がないというのは楽で良い。

Challenge: Repair≧50 → SUCCEEDED

 屋上のVertibirdの腹の部分を調べると、Sumikaの言う「不審なの」がすぐに見付かった。


「成る程、爆弾っぽいな」
 明らかにVertibirdのパーツではない突き出た箱状の物体である。蓋は螺子で留められているため、爆弾かどうかは中を開いてみれば判るだろうが、蓋を外した時点で爆発する可能性もある。そんな確かめ方はしたくない。
 Siはその場で爆弾を凍結させた。解体するのはリスクが高いが、凍らせるだけならそこまででもない。安全を確認してから、爆弾をVertibirdから取り外す。

「Ranger FE、こんなところで何をやっている」
 声をかけてきたのはMoore大佐である。Siは彼女に爆弾らしき箱を押し付けた。
「なんだ、これは」
 と首を傾げるMoore大佐に、「爆弾だ」と教えてやる。
「爆弾!?」
 Moore大佐の顔が一瞬にして青ざめる。
「とりあえず中まで凍結させたから、いまのところは大丈夫だ。とはいえ中まで見てないから、どれくらい凍ったかも判らんし、本当に爆弾かどうかも判らん。解析班に回してくれ」
 Moore大佐は大急ぎで兵を呼びつけ、爆弾を渡して事情を説明した。Siも補足する。

 爆弾かどうか確かめるのに時間がかかるため、これだけでは大統領演説を中止できない、というのが人心地着いたという表情のMoore大佐の言葉だった。
「せめて凍らせてなければ、すぐに確かめられたんだが………」
「凍らせてなかったら、あんたもおれも吹っ飛んでただろう」
「わたしが言いたいのは、証拠を集めろ、ということだ。あれが本当に爆弾なら、それを取り付けた人間がいるはずだ。そいつを捕まえろ。わたしは忙しい。さっさと働け」


 了解、とSiはラフに敬礼。

 ヘリポートから降りて、下にいた見張りに、Vertibirdがやって来てからヘリポートに上がった人間について訪ねる。
「警備の人間なら、何人か……」
「警備じゃない。技術者だ。おそらく何かしらの、そうだな、これくらいの」とSiは爆弾らしき箱の大きさを手で示してみせる。「工具箱か何かを持っていたはずなんだが」
「ああ、それなら」と警備兵は頷いて、大統領の演説を聴いている集団へと指差す。「仕事が終わったらしくて、あっちのほうに行ってしまいましたが………」
「成る程、ありがとう。助かる」

 Sumikaに上から探してもらい、SiはRexを使って技術者に変装したLegionを探した。Rexは、Vertibirdのところで爆弾の匂いを嗅いでいる。だから役立つ、と信頼したわけではないが、野生の嗅覚は期待されなくとも獲物を探し当てた。観衆のひとり、工具箱を抱えた技術者に向けて、犬が吠え掛かる。


「悪いな」と怪訝な表情の技術者に、Siは声をかける。「いやぁ、おれの犬があんたのことを嫌いみたいでな。ついでに持ち物検査をさせてもらえると助かるんだが」


 明らかに技術者の顔色が変わる。こいつで間違いない。そう思った瞬間、上方からSumikaの声が聞こえてきた。
「Si、見張り塔のところ!」
 Siは考えるよりも早く、その声に反応した。護衛の狙撃手が警備を行っている見張り塔へ視線を向ける。そこには当たり前のように、Sniper Rifleを持ったRangerが居た。


 不思議なことにそのRangerは、Sniper RifleをKimball大統領へ向けて構えていた。


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