Lonesome Road
家に帰る道

Si
Lv. 30
S/P/E/C/I/A/L=6/10/4/6/4/9/1
Trait: Fast Shot, Wild Wasteland
Tag: Guns, Repair, Survival
Skill:
[S]: M.Weapon=50
[P]: E.Weapon=30, Explosives=30, Lockpick=100
[E]: Survival=80, Unarmed=20
[C]: Barter=80, Speech=40
[I]: Medicine=22, Repair=100, Science=20
[A]: Guns=100, Sneak=75
Perk:
[P]: Sniper
[E]: Walker Instinct
[I]: Comprehension, Educated, Hand Loader, Jury Rigging
[A]: Cowboy, Nerves of Steel, Quick Draw, Rapid Reload, Run'n Gun
[Others]: Confirmed Bachelor, Finesse, Gunslinger, Lady Killer
[Implants]: Agility Implant, Endurance Implant, Monocyte Breeder, Sub-Dermal Armor
Equipment: Lucky, Mysterious Magnum, Ranger Sequoia, Sheriff's Duster
Kuto
Lv. 40
S/P/E/C/I/A/L=3/6/3/10/4/7/9
Trait: Good Natured, Looser Cannon
Tag: Speech, Barter, Explosives
Skill:
[S]: M.Weapon=35
[P]: E.Weapon=35, Explosives=90, Lockpick=100
[E]: Survival=90, Unarmed=35
[C]: Barter=100, Speech=100
[I]: Medicine=56, Repair=50, Science=50
[A]: Guns=35, Sneak=98
Perk:
[S]: Weapon Handling
[P]: Mad Bomber, Splash Damage
[E]: Travel Light, Tribal Wisdom
[C]: Ferocious Loyalty
[I]: Demolition Expert, Educated, Hit the Deck
[A]: Mister Sandman, Silent Running
[L]: Better Criticals, Mysterious Stranger
[Others]: Black Widow, Cherchez La Femme, Explorer, Intense Training, Spray'n Pray
[Implants]: Luck Implant, Monocyte Breeder, Sub-Dermal Armor
[OWB] Brainless, Cardiac Arrest, Reinforced Spine
Equipment: A Light Shining in Darkness, Merc Grunt Outfit

The Reunion

 冷たい風が山を駆け下りて足を撫でる。
「空が赤っぽいなぁ」
 と眼下に広がる光景とその上に覆いかぶさる橙色の空間を眺めて、Kutoは呟き、崖から離れる。


 人気のない場所だ、とKutoは思う。次に、こんなところに目当ての人物はいるのだろうか、またガセ情報を掴まされたか、と思い、しかし比較的信頼できる情報筋だった、と思い直す。
「でもやっぱり」
 ちゃんとした武器を持ってくれば良かったなぁ、と溜め息を吐く。手元にあるのはA Light Shining in Darkness一丁で、如何にも頼りない。
「ま、悩んでても仕方がないか」
 武器を数多く携えてたとて、Kutoにそれを扱う腕前があるでなし。だったら下手に武器を持っていないほうが、相手に警戒を与えないで済むというものだ。

 Kutoは崖沿いの道を歩き、戦前のものと思しき扉を見つけた。

Discovered: Hopeville Silo Bunker Entrance

 崖を下りる方法はなく、ほかに道もない行き止まりだ。ならば目当ての人物は、このドアを潜ったと考えて間違いないだろう。


 Kutoは鋼鉄のドアを抜け、トンネルを進む。赤いスプレーで落書きが為された短いトンネルを進んだ先はやはり鋼鉄の扉で、それを抜けると小さな空間があった。正面に戦前の、未だ稼働中と思しき機械がひとつ。左右に扉がひとつずつ。


 機械に近づいてみるが、動かし方が判らない。しかし配線の方向を考えると、どうやら閉まっている左の扉を開けるためのもののようだ。
 一方で右手側の扉は開いていた。Kutoはその扉を潜り、また小さな部屋に出た。雑多な物品が入った棚や動かなくなった機械の類が並んだ物置のような部屋だ。奥に通路があるが瓦礫で塞がっているため、どうやらここで行き止まりのようである。
「いないなぁ………」


 Kutoがきょろきょろと辺りを見回すと、右手側に光るものがあった。青白い輝きを放つポッドで、中に何か球体のようなものが見える。近づいてみるとその球体にはどこか見覚えがある、Eybotであるということに気付いた。
「ED-E………?」
「動くな」
 背後から発せられた声に、Kutoは思わずたたらを踏んだ。足が縺れかけ、手がポッドのコンソールに当たる。

Terminal: Unlock Prototype Bot Pod

 振り向けば、部屋の入口のところに銃を構えた男が立っていた。Kutoが探していた当の人物である。どうやらKutoの足音を聞いて、入口の近くに隠れていたらしい。10年ぶりに出会った男は、その年月の重みだけ老け込んでいた。


お久し振りです、牧師さま。10年ぶりくらいになりますか」
 と両手を軽く挙げつつ、Kutoはほっと安堵の息を吐いた。ここ1年ほどの間、友人に付き合って探していた人物が、ようやく見付かったのだ。

「おれをここに呼び出したのはおまえか」
 と牧師は警戒を崩さずに銃を構えたまま、冷たい口調で言う。
「へ?」とKutoは首を傾げる。Kutoがこの場所、Divideに来たのは、彼がここに向かっているという情報を聞きつけたからだった。呼び出した覚えはない。
「そのポッドの中に入っているのはなんだ」と牧師は厳しい口調で詰問を続ける。「おまえが前に連れていた、ED-EとかいうEybotか」
「あぁ、確かに似てますね……。たぶん違う個体だと思いますが、同型機とかかな」
 Kutoは横目でEybotの入ったポッドを見やる。と、そのポッドの中に収められた冷気が噴出しはじめた。どうやら先ほどKutoがターミナルに手をついたときに、何かを作動させてしまったらしい。


「何をやった」
「えっと……、なんかやっちゃったみたいですね」

Challenge: INT≧6→FAILED (Kuto)

「止めろ」
「すいません、無理です」Kutoはポッドから一歩離れ、ひとまずそちらは無視して牧師の説得にかかる。「あのですね……、えっと、落ち着いて聞いていただきたいんですが、牧師さまを探している人がいて……、牧師さまのお知り合いなんですが」
「おまえのことは、信用できない」

 言われると思った、とKutoは溜め息を吐く。10年前、Kutoと牧師は敵同士だったし、Kutoは彼を何度も騙したものだ。
「Ceciliaっていう子なんですが………」
「知らん」
 と牧師はにべもない。
「いや、えっとですね、偽名なんです自分の名前が思い出せなくて……、牧師さまとも古い知り合いなんですけど、記憶がちょっと曖昧で、名前も思い出せないんです
「おまえの言うことは、胡散臭い
 そうだろう、とKuto自身同意する。とてつもなく胡散臭い話なのだ。
 Kutoは、Ceciliaが牧師にだけその姿が見えていた妖精だということを告げようとしたが、思い留まる。

 10年前のDead Money事件、Sierra Madreでの遣り取りで、彼が己が目にだけしか映らぬ妖精に対して並々ならぬ愛情を抱いているとういことは知れた。その妖精の名を騙ろうものなら、弾丸と火薬で受け答えをされてもおかしくはない。
(なんでこんなときに限ってSissyがいないの………)
 彼女は現在、身体の再調整のためにBig MTのAuto-Docで健康診断を行っているのだ。人間ではない彼女の身体にいつ異変が起きてもおかしくないということで、欠かせぬチェックなのだが、こんなときに彼女の探し人であった牧師に会ってしまうとは、運が良いのか悪いのか判らない。

「これ、撃ってみてください」
 悩んだ末に、KutoはBig Mountain Transportalponder!を牧師に差し出す。Big MTに一瞬でワープできる銃だ。

 以前に似たような形の衛星兵器と同期する銃を使われたことがあったからだろう、牧師はぎくりとしたが、屋内であるための安心感からか、引き金までは引かなかった。
「なんだ?」
ワープできる銃です。あなたを探している人がそこで待ってます」
「ワープだ?」牧師は薄く笑う。「何を言っている」
 Kutoは心の中で溜め息を吐かずにはいられなかった。牧師が、疑うのは解る。撃てば爆発するとでも思っているのかもしれない。何度も騙してきたから、当然だ。だが、くそう、どうすれば信用してもらえるのだ。

 いつ撃たれてもおかしくない、そんなときにポッドからED-Eに似たEybotが飛び出してきて、Kutoの手からBig Mountain Transportalponder!を奪い、部屋の出口のほうへと向かって逃げる。

「おい、動くなって………!」
 牧師の警告も耳に入らず、Kutoは牧師の横を通り抜けてEybotを追いかけた。
「おい、待て!」
 牧師が追ってくるが、銃を撃ってくる様子はない。以前もそうだった。彼は、女には比較的優しいらしい。そういえば、Ceciliaもそんなことを言っていたような気がする。


 ED-Eの同型と思しきEybotは、ひとつ戻った部屋の機械に向けて、電磁波による暗号通信を行っていた。機械とEybotの間で一瞬光が駆け抜け、反対側の扉が開く。そして、機械の奥に設置されていたスクリーンも開き、大型の窓が現れる。
「おい、なんだこりゃ………」
 追いかけてきた牧師は、もはや銃を構えてはいなかった。Kutoに反撃をするつもりがないということが伝わったから、というわけではないだろう。目の前の光景に、圧倒されたためだ。Kutoも、ED-Eから銃を取り返すのを忘れて呆然としてしまった


 窓の向こうにあったのは、現在のアメリカを形作った旧時代の負の遺産、巨大なミサイルだった。

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