第2階層
原始ノ大密林
B7F 痛みを耐える冒険者の道

キャプテン
Class=パラディン
Level=22
HP/TP=148/55
Skill
:ブースト=DEFブースト(7)
:マスタリー=盾マスタリー(5)
:防御=パリング(1), 渾身ディフェンス(1), フロントガード(3), バックガード(3)
:補助=猛進逃走(1), 防御陣形(1)
:常時発動=決死の覚悟(1)
:探索=採掘(1)
Equipment=ボアスピアソード. ブレストプレート, アスピス, ベアグローブ

生物学者
Class=ダークハンター
Level=21
HP/TP=141/47
Skill
:ブースト=Hpブースト(1), ATCブースト(5)
:マスタリー=鞭マスタリー(6)
:攻撃=アナコンダ(2), ヘッドボンデージ(2), アームボンデージ(3), エクスタシー(1)
:常時発動=ブーストアップ(1), 憤怒の力(1)
:探索=採取(1)
Equipment=ネイルウィップ, ブリオー, レザーシールド, ベアグローブ

技師
Class=レンジャー
Level=21
HP/TP=126/46
Skill
:ブースト=AGIブースト(2)
:マスタリー=弓マスタリー(10)
:攻撃=ダブルショット(3), エイミングフット(5), サジタリウスの矢(1)
:補助=トリックステップ(1)
:探索=伐採(1)
Equipment: ショートボウ, バフコート, ベアグローブ, フラワーネックレス

サイバネティシスト
Class=バード
Level=22
HP/TP=113/81
Skill
:ブースト=TPブースト(5)
:マスタリー=歌マスタリー(10)
:補助=猛き戦いの舞曲(3), 聖なる守護の舞曲(1), 沈静なる奇想曲(1), 火劇の序曲(2), 安らぎの子守唄(2)
Equipment=ショートボウ, バフコート, レザーブーツ, オカリナ

ドクター
Class=メディック
Level=22
HP/TP=113/78
Skill:
:ブースト=TPブースト(5)
:マスタリー=回復マスタリー(7)
:常時発動=戦後手当(1), 博識(1)
:回復=キュア(3), キュアⅡ(1), キュアⅢ(2), エリアキュア(3)
:補助=医術防御(1)
Equipment: フェザースタッフ, バフコート, リーフサンダル, 朱実の守り

VS. 密林の殺し屋x1
10Turn
キャプテン=148, 生物学者=0
技師=0, サイバネティシスト=98, ドクター=106

 地下7階で遭遇した巨大な蠍の形をした密林の殺し屋の背中に、キャプテンの展開式杭打ち機が突き刺さる。ブーストアップしたその一撃は、巨大な蠍の背中を貫通し、166ものダメージを与えた。しばらくの間はひくひくと痙攣していたが、やがて密林の殺し屋は絶命した。
キャプテン:ブースト→密林の殺し屋(−166: Killed!)
「エレナさん、大丈夫ですか!?」
 キャプテンは生物学者のところに駆け寄る。彼女はキャプテンが密林の殺し屋を仕留める一瞬前に、その尾の一撃を受けていた。
「わたしは大丈夫」
 と生物学者はひらひらと手を振ってくる。どうやら攻撃を受けたのは捕獲電動伸縮鞭だけで、自己申告の通りに身体に傷は負っていないようだ。鞭も、エトリアの街まで戻れば修理できるので、問題ない。
「それより………」

 と生物学者が指し示したのは、仰向けに倒れ伏す人の姿と、それを抱き起こす男の姿だった。

 プリシッラ! ピィ、大丈夫か!?










 倒れているのは技師で、それを抱き上げるのはドクターだった。

 どうやら技師も、密林の殺し屋の最後っ屁を受けていたらしい。腕に、蠍の尾による傷があった。裂傷は皮一枚を切っただけで、そう大怪我というほどではないが、身体を蝕んでいるのはそれだけではないということは技師の様子を見れば明らかだった。意識はあるようなのに、言葉が発せず、身体を起こすこともできない。呼吸も苦しそうだ。毒だ。やはりこの生き物は、蠍らしい。
「ピィ、大丈夫だからな、いま助けるから………」
 と言いながら、ドクターはこの世界樹の迷宮のど真ん中で医療道具を広げ始めた。まだほかに危険な野生動物がいるかもしれないというのに。
 見かねた生物学者が止めに入る。「朝永さん、そんなに慌てないで……、人間に致死性があるほどの毒をもつ蠍は数パーセントです。毒を吸い出したあとは移動したほうが………」
「それは地球の場合だろう」と血走った目で、ドクターが言い返す。
「そうですが、いままでの例を見れば、だいたい地球の生き物を模倣しているはずですし………」
まだこの星のことは何も解らないんだ。断定はできない。それに、その数パーセントの危険な蠍かもしれないだろう」
 ドクターの指摘に、生物学者は言葉に詰まる。
 しかし生物学者の指摘は正しい、とキャプテンは評価する。こんな場所で医療道具を広げるのは、如何にも危険だ。勿論応急処置でどうにかできるのなら、それに越したことはないが、ドクターは傷口から毒を吸い出して血を止めた上で、更に毒の治療までしようとしているのだ。だが何にでも効く解毒剤なんてものはありはしないのだから、毒の特定をする必要がある。それには途方もない時間がかかるだろう。そんな余裕はない。

 ここは自分がどうにかしなければ。リーダーとして、そんな決意をしたキャプテンより早く技師とドクターの間に割って入った者がいた。
「朝永さん、兎に角、移動しましょう」とドクターを諭すのはサイバネティシストだ。「またあの蠍が出てきたら不味いです」
「だがピィが………」
ここでできる処置があるならできるだけ早くやってください。でもできることがないなら、早く安静に処置ができる場所へと運ぶべきです。毒の特定をしなくちゃ、毒の治療はできません。エトリアの街の医院に行けば、毒の種類も特定できるかもしれません。プリシッラのことはおれが背負います」
 珍しく強い語気の、しかし丁寧なサイバネティシストの言葉に、ついにドクターも折れた。

 エトリアの街に急いで戻ったノルン・セカンドの乗員たちは、急いで街にひとつしかない診療所、ケフト施薬院へ向かった。
「大丈夫だ。密林の殺し屋の毒は致死性のものじゃあない。体力は奪われるがね。いまは麻痺毒が残っているだけだ。少し痺れが続くが、明日には良くなるだろう
 キタザキという名の医者は、豊かな白髪の初老の男であったが、腕は確からしい。的確な処置をしてくれたらしく、技師はベッドで眠っている。
 すぅすぅと穏やかな寝息を立てる技師の姿は、幼い子どものように見える。彼女はノルン・セカンドの乗員の中で、一等小柄で、一等歳若いのだから、当然かもしれない。

「あのふたりは仲が良いんですか?」
 とケフト施薬院を出て金鹿の酒場で一息吐いたキャプテンは、生物学者に問うた。
「前に、遠縁の親戚だって聞いたことがあるよ。プリシッラが小さい頃は、一緒に住んでたんだって。だから殆どきょうだいみたいなものなんじゃないかな」
 だからか、と迷宮で珍しく取り乱していたドクターを思い出してキャプテンは思った。呼び方も、いつもと違っていたのは、たぶん昔の渾名なのだろう。

「あら、今日は3人だけ?」
 とキャプテンと生物学者、サイバネティシストを見つけたサクヤがやって来る。
「ひとりは怪我をしてしまって……、もうひとりは付き添っています」とサイバネティシストが料理を注文しながら応じる。
「あら、そうなの……。怪我したのは、あの小さい女の子のほう?」
「そうです」
「そう……」サクヤは視線を下げて、おずおずとした調子で尋ねてきた。「もしかして、クエスト関係だったりする?」
 依頼を仲介するサクヤとしては、怪我をしたのが自分のせいかもしれないと思ったのだろう。キャプテンたちは首を振って、依頼の達成を伝えてやった。
完了→クエスト:樹海にうごめく闇 (地下5階での討伐)
取得→500エン
完了→クエスト:5つの星への祈り (星型の種子x5 の取得)
取得→アクセラⅡ
ついでに依頼を受けておく。
受領→シリカ商店からの依頼3(ボーンフレイルの作成)
受領→謎の襲来(不明な敵の討伐)
「怪我した理由なんですけど………、これ、何か判りますか?」
 キャプテンがサクヤに見せたのは、水晶のカケラである。地下7階で見つけたものだ。明らかにほかの取得物とは違う雰囲気だったので、持ち帰ってきた。密林の殺し屋に出くわしたのは、この直後だったのだ。
取得→水晶のカケラ(白水晶の扉を開ける)
「これは、鍵ね」
 と水晶のカケラを受け取ったサクヤはすぐに答えた。
「鍵?」
「そう。探索途中に、水晶と蔦で塞がれている扉がなかった? あれを開けるためのものなの。昔の冒険者の間じゃあ必需品だったけど、みんな持って帰っちゃったんで新しいものが全くなかったのよね。まだあって良かった。たぶん探索で役立つと思うわ」

 確かにサクヤの言うとおりで、迷宮の上層を探索しなおすと、幾つかの物品を見つけることができた。
取得→メディカⅣ
取得→ネクタル
取得→ネクタルⅡ
取得→ソーマ
取得→ブレイバントⅡ
取得→アムリタ
しかしほかにも紫色の鉱石で塞がれた扉もあり、どうやらこの水晶のカケラ以外にも、鍵となるものがあるらしい。あるいは、もっと下の階に潜ればその鍵も見付かるのかもしれない。
 いまの問題は、そうした世界樹の覆われた扉のことではなかった。
 問題は、技師のことだ。いや、それよりも深刻なのは、ドクターかもしれない。

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