Following in His Footsteps

「自分がいつも通る道をスカンクが通っても、自分の体臭と思われてはいけないと恐れて、その道を外れてはならない」
(パイウート族のことわざ 『レッドマンのこころ』より)

Lynn
Lv. 4
S/P/E/C/I/A/L=8/3/10/5/4/8/2
Tag: Melee Weapon, Science, Unarmed
Skill:
[S]: M.Weapon=35
[P]: E.Weapon=10, Explosives=21, Lockpick=25
[E]: B.Guns=31 ,Unarmed=43
[C]: Barter=16, Speech=16
[I]: Medicine=18, Repair=21, Science=25
[A]: S.Guns=25, Sneak=25
Perk:
[Others] Lawbringer, Charge!, Lady Killer, Tackle
Equipment: Wattz 1000 Laser Pistol, Armored Vault Jumpsuit


 Lucyから仕事の報酬を得ることはできなかったが、代わりにMegatonの自称保安官であるLucassから仕事を請け負って、Moriartyの要求する100capsを工面することができた。

「300caps」
「は?」
「300capsだ」

 情報料を持ってきたのでJamesの行方を教えてほしいと言ったLynnに対して、Moriartyはそう言った。

100capsだったはずでは……」
「うるせぇ」Lynnの言葉を遮るようにMoriartyは言い捨てる。「値上がりしたんだ。問題あるか。おれの情報の値段だ、おれが決めるんだ。おまえに値段の指図される覚えはない。文句があるならおれに訊くな。おれに訊くんなら金を持って来い。300caps、300capsだ」


 Moriartyは言いたいことを言うとサルーンを離れて行ってしまった。
 どうやら彼はまだ最初の出来事に腹を立てているようだ。Lynnが金をまったく持っておらず、ただ酒を飲んだことを。
 しかしよく考えれば金を持たないで酒場に入るということはLynnの常識と照らし合わせても非常識なことだったかもしれない。そう考えればMoriartyの怒りももっともという気がしないでもないし、追加の200capsも酒の料金とcapなどCapital Wastelandの一般常識を教えてくれた料金だと思えば良い。Lynnはそう自分を納得させた。怒るだけ無駄だ。

 とはいえ、納得しても金が必要なのには代わりない。Lynnはとりあえず考えを纏めるために、主人を留守にしたサルーンに入った。主人がいなくても酒場はそこそこ賑わっている。もしかするとMoriartyがいないほうが良く回る店なのかもしれない。

 カウンターのところでNovaが手招きしていたので、彼女の近くの席に座る。
「どうだった?」
 Novaの言葉にLynnは首を振った。「300capsと言われました」
「まだ怒ってんのね」とNovaは笑い、琥珀色の液体の入ったグラスを差し出す。
あまり金は使いたくはなかったが、出されたものを受け取らないのもどうかと思ったのでグラスを受け取った。
「いくらですか?」
今日は奢り……。大丈夫、Moriartyみたいに後で請求したりはしないから」

 Lynnは素直に礼を言ってからグラスに口をつけた。ウィスキーだ。Capital Wastelandに出るまでは酒なぞ飲んだことのないLynnだったが、何度か飲んでいくうちに味の面白さは感じるようになった。味と、香りか。酔うという感覚はどうやら常人と比べて鈍いようだが、それでもAwfulのEvan老人と深酒をやったときには気持ちの良い酩酊気分を味わうことができた。特に二日酔いもなかったことだし、Lynnはどうやら酒と相性が良いようだ。

「300capsもないんでしょう? 貸してあげよっか?
 Novaがカウンターから身体を乗り出して言う。露出した胸元が近い。周囲の視線が気にかかるような気がする。
「返す当てがないので」
「ふぅん……、じゃあ」とNovaは妖艶に笑った。「教えてあげようか?」
「それは………」Lynnは言葉を発しかけ、飲み込む。少し考えてから言う。「親切ですね」
「そう」Novaは目を細める。眼球の白い部分がほとんど見えなくなって、黒い穴のような瞳孔で満たされる。「わたしは親切なの」

Challenge: Lady Killer → SUCCEEDED


 Novaは、Jamesという男はGalaxy News Raidioというところに行った、と言った。
「Capital Wastelandじゃあ、数少ないまともなラジオの発信源ね。そこのGobもファンでね」とNovaはカウンターの端にいるGhoulの男を横目で見やる。「ここからだと、結構遠い。地上の道は廃墟で塞がれているから、確か地下道を通らなきゃいけなかったはずだしね。大まかな位置で良かったら地図も描いてあげる」

 Gobと場所の確認しながら、NovaはGalaxy News Radioまでの道を描いてくれた。

「あの辺はSuper Mutantが多いって聞くから、気をつけたほうが良いね。Super Mutant、知ってる? あの巨大な、黄緑色の化け物。人を食べるってやつ」


「会ったことはありますが」LynnはCanturburry Commonsで出会ったLeoという男を思い出して言う。「友好的でしたよ」
「うっそだぁ」とNovaは噴き出した。「なに、握手でもしようとか言ってきたわけ? Super Mutantが?」
「そういうわけじゃないですけど………」

 思い返せばLeo自身も、自分と同じ姿をした生き物には気をつけろと言っていた。それにあのときは、LeoはLynnの変身した姿を見たから攻撃してこなかったのかもしれない。
 どうにでも解釈はできるが、とりあえずCapital Wastelandの人類にとっては、Super Mutantという生物が危険なのは確かなようだ。

「ま、たまにミュータント化しても自我を保っているSuper Mutantがいるっていうのは聞くけどね」とNova。「だいたいは凶暴なやつだから……、変な期待はしないで、出会ったらさっさと逃げることね。Galaxy News Raidioに関してはこんなところ」
「いろいろとありがとうございました」

 Lynnはウィスキーを飲み干し、出て行こうとする。

「ちょっと待った」とNovaがLynnの袖を掴んだ。
まさかまた、実はただ酒ではなかった、金を払え、などと言われるのかと思ったが、そうではなかった。
「親切ついでにもうひとつ。あなた、Megatonには外から来たばっかりでしょう? 昨日まではAwfulに行っていたから良いとして、今日は泊まるところもない。だったらここに泊めてあげようか? お金はちょっとだけ貰うけど……、安くしておくよ?」

 これは商売だろうか。
 にっこりと笑うNovaの表情を見る限り、それとは違う意味も孕んでいるような気がしてならない。なぜNovaが気前良くLynnに情報を教えてくれたのかなども考えてしまい、しかしそれは自意識過剰すぎると頭の中から思い込みを排除する。
何より彼女に泊めてもらう必要性はないのだ。
「いや……、泊まるところはありますので」

町の保安官、Lucasから頼まれた仕事は、Megatonの不発弾の解体だった。


 Megaton。なぜこの町がこんな名前なのかというと、町の中央に核弾頭を積んだ不発弾があるからだ。まだ信管のついたままの不発弾のおかげでミュータント化した動物やRaiderの襲撃を受けないでいられるものの、いつ何かしらの衝撃を受けて爆発するかもしれない。
 だがMegatonの住人たちには解体の技術がない。だからLucasはVaultから来て、機械作業がそこそこ得意だというLynnに不発弾から信管を抜くようにと頼んできたのだった。

Challenge: Explosive≧25 → SUCCEEDED

 結果は成功で、快くしたLucasは100capsの報酬だけではなく、Megatonの空き家の鍵もくれた。これからはMegatonのその家で自由に寝泊りして良いのだという。


 Lynnが家のことを説明すると、Novaは明らかに残念そうな顔をした。
なおも引き止めてくるNovaを振り切り、Lynnは酒場を出た。外の空気を吸ったLynnは、なぜか、危なかった、と、勿体無かったかもしれない、という二つの奇妙な気分を味わった。

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