かくもあらねば/20/01


Honest Hearts

Didi
Lv.21
S/P/E/C/I/A/L=6/4/7/5/6/9/3
Trait: Four Eyes, Wild Wasteland
Tag: Guns, Sneak, Survival
Skill:
[S]: M.Weapon=32
[P]: E.Weatpon=19Explosives=15Lockpick=42
[E]: Survival=80Unarmed=40
[C]: Barter=15Speech=60
[I]: Medicine=60Repair=50Science=42
[A]: Guns=61Sneak=80
Perk:
[E]: Home on the RangeStonewallToughnessWalker Instinct
[I]: CoprehensionEducated
[A]: Rapid ReloadSilent Running
[Implant]: Monocycle BreederStrength Implant
[Others]: Crossbow Specialist (MOD)
Equipment: Crossbow(MOD)Crossbow Scope Kit(MOD)Armored DusterDesperade Cowboy HatRevealing Waster's Scarf(MOD)Sunglasses GreenLeather Backpack!CA: Combat Assistant(MOD)


 炎の魔人について?
 ああ、聞いたことはあるよ。


New Canaanという場所に行ってきたんだ。戦前はUtah州とか言ってた場所だね。山に囲まれた場所だ。核の被害が大きかった場所に比べれば汚染の被害は少なかったところだけど、ちょっと変わってる
 特に変わっていたと思ったのは、そこに住んでいる人々かな。敬虔と表現すれば良いのかな、とにかく信心深い。こう言うと、カルトだとか、そういうのを想像すると思うけど、そういうのじゃないんだ。彼らはとても親切で、素晴らしい人々ばかりだった。良い戦士でもあったな。
 昔はいろいろあったらしい。Legionの侵攻を受けたりだとかね。Legionの使節団……、まぁ実際は使節というよりは、軍隊だが、それを派遣して、LegionはArizonaに侵攻した。その使節団の当時のリーダーこそ、Joshua Grahamだよ。
 Grahamってやつは、まぁ酷い男だったって話だ。あのLegionの中で、最も卑劣っていわれてたくらいだから、どれほどのもんかわかるわな。
 だがその使節団もHoover Damの戦いでNCRに敗北を帰した。Caesarは敗北の償いをJoshua Grahamにとらせた。
 Caesarはな、Grahamに火を点けて、Grand Canyonに突き落とした。悲鳴さえも聞こえなかったって話だから、死んだと思うだろう?
 だがな、ここからが面白い話だ。Grahamは炎に巻かれ、谷底に落とされたっていうのに、死んでおらず、Caesarへの復讐を企んでいるって噂が流れ始めたんだよ。
 Caesarはこの話をすべて信じたわけじゃあなかったが、もちろん悩んだみたいだな。Joshua Grahamの名を口に出すことを禁じた上で、Grahamの名をこの世から消し去ろうとした。
 Caesarのこの試みは、いちおうは成功した。Joshua Grahamという名は歴史から消えた。
 そして代わりに、炎の魔人の伝説が生まれた。Caesarへの復讐のために燃え盛る炎の魔人の伝説が。いや、単なる伝説じゃないな。本当の話さ。New Canaanに巣食う、炎の魔人の話はな。

 え? なんでそんな、見てきたように言えるかって?
 なに、簡単な話さ。
 おれはその、炎の魔人に会ってきたんだから

 さて、そろそろそっちの話も聞かせてくれ。久しぶりに会ったんだ。お互いのことでも語り合わないとな、Si。

第一字
Arrival at Zion


 隠れているすぐ脇の岩に弾丸が着弾し、岩肌の表面を削り取る。
(やばいやばいやばい!)

 Kutoは脂汗を流しながら息を吐いた。ここまで追い込まれたのは久しぶりで、頭がまったく回らない。目の前で、Happy Trail Caravanの隊長、Jed Masterson撃ち殺された。怪しいRickyという男も傭兵のStellaや他2名も、皆殺された。残ったのはKutoだけで、それも時間の問題だ。

(もうっ、なんでこんなことに………)

 Kutoは事の発端を振り返る。それは1週間ほど前のことだった。
 Sierra Madreから逃げ延びたKutoは、そのままMojave Wastelandには戻らずに、何処かへ雲隠れするつもりだった。New Vegasを巡る状況はいろいろと興味深いが、危険すぎる。既にNCR Rangerに狙われる立場になってしまった以上は、うかうかしていると命がなくなる。少なくともNew Califolnia地域から逃げれば、いくらか安全になるだろう。
 そう思っていたところで、その男に出会った。仕込み刀のFrumentariusを名乗るその男はCaesar's Legionの一員であり、Caesarから密命を帯びているKutoへの補給物資を用意している旨を述べた後、こう警告してきた。
「背けば、死あるのみだ」

 NCR以上に危険なのはCaesar's Legionである。今は味方であっても、信用できない。信頼がおけない。逃げ出そうとすれば、追ってきて殺すだろう
 ならば追ってこれない場所まで逃げるだけの話だ。そう考えていたKutoの前に現れたのが、Jed Masterson率いるHappy Trail Caravanだった。人手を欲しがっている彼の誘いに、Kutoは乗った。Zionという地域に行き、New Canaanで物を売るというだけの簡単なお仕事だ。Zionに着いた後には、LegionもNCRも手が届かないような場所に逃げてしまえば良い。
 交渉の結果、日当25Capsで、出来高に応じてボーナス付きということになった。危険から逃げられる上に、お金も貰えるなどとは、なんと素晴らしい仕事だろう。

Challenge: Barter≧45→Success(Kuto)

 怪しげな男、Rickyに荷物を背負ってもらったため、旅路も楽なものだった。

Challenge: Barter≧50→Success(Kuto)
Challenge: Barter≧100→Success(Kuto)

が、New Canaanに着いた直後に遭ったのは、爆弾と弾丸による強烈な出迎えだった。
White Legs………!」
そう叫んだ瞬間に、隊商の用心棒であるStellaの首が吹き飛んだのをよく覚えている。なるほど岩肌から覗き込んでみれば、確かにそのRaiderたちの脚は白く、白人のようである。だが顔は赤や黒で塗りたくられ、まるで日本の伝統芸能のようでもある。身に着けているものは戦前どころではなく、数百年前のものに見える。まるで蛮族で、それなのに装備だけが近代的である。

 明らかに、言葉が通じるふうではない。実際、White LegsなるRaiderたちが叫ぶ言葉は、英語とはだいぶんかけ離れているように聞こえた。言葉が通じないなら、交渉も無理だ。

 Kutoは自前の9mm Pistolを見やる。弾は入ってはいるものの、当てられる自信がない。
(せめてED-Eと合流してから逃げるんだった………)
 あの子がいれば、守ってくれただろうに。NCRやCaesar's Legionから逃げて、こんな関係のないRaider集団に殺されるとは思わなかった。

 じりじりと隠れている岩に近づいてくる足音が聞こえる。Kutoが覚悟を決めたそのとき、なんとも形容しがたい音が発せられた。岩陰から覗いてみれば、Kutoに近づきつつあったRaiderが身体から煙を立てて泡を吹いていた。死んではいないようだが、意識が飛んでいる。見れば、彼の腕にはが突き刺さっていた。

「ご無事ですか、お嬢さん」
 投げかけられた声を追って首を持ち上げてみると、崖の上にArmored Dusterを着た人物が立っていて、Kutoはなんとなく、Good Springで出会った牧師のことを思い出した


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