Return to Sender
行きて戻れり

Si
Lv. 29
S/P/E/C/I/A/L=6/10/4/6/4/9/1
Trait: Fast Shot, Wild Wasteland
Tag: Guns, Repair, Survival
Skill:
[S]: M.Weapon=50
[P]: E.Weapon=30, Explosives=30, Lockpick=100
[E]: Survival=80, Unarmed=20
[C]: Barter=76, Speech=30
[I]: Medicine=22, Repair=100, Science=20
[A]: Guns=100, Sneak=75
Perk:
[E]: Walker Instinct
[I]: Comprehension, Educated, Hand Loader, Jury Rigging
[A]: Cowboy, Nerves of Steel, Quick Draw, Rapid Reload, Run'n Gun
[Others]: Confirmed Bachelor, Finesse, Gunslinger, Lady Killer
[Implants]: Agility Implant, Endurance Implant, Monocyte Breeder, Sub-Dermal Armor
Equipment: Lucky, Mysterious Magnum, Hunting Revolver(GRA)++, Cosmic Knife Clean  Throwing Knife, NCR Ranger Combat Armor, Ranger Helmet


 Great Khansの本拠、Red Rock Canyonへの襲撃は夜明け前、人が最も無防備になる時間帯に開始された。
 Siはまず、武器庫を襲った。


 小さな武器庫の守りは僅かに2名。警戒する様子もない彼らの頭に弾丸を叩き込んでいく。そして制圧した武器庫の銃と弾丸を使い、寝静まったテントや家屋を襲撃した。
「待て、NCRと争う予定は………!」
 そんなふうに声をあげて逃げ惑うKhansもいないではなかったが、撃ち殺した。


 また、Ceasa's Legionから同盟のために派遣されたLegionもいた。
「Caesar's Legionは何処までもおまえを追い詰めるぞ」
 Great Khansの現リーダー、Papa Khanを含めた数名を殺害した家屋の中で、震えながらもその男は言いのけた。Siはそれも撃ち殺した。


 最後は壊れたキャンピングカーが隣接する谷間である。残った最後のKhans 2名を撃ち殺した。


(恋人同士だろうか)
 死んだふたりの男女を見下ろし、Siは思った。こいつらはGreat Khansで、Caesar's Legionと同盟を組んでいた組織の一員だった。NCRのSiが殺すのは間違いではなかった。だがそれでも、殺すべきではなかった、と。
 なぜなら、なぜならこのふたりは幸せだったはずだから。幸せなものを壊すことはないのだから。


 疲れた足取りでHoover Damへ戻り、Moore大佐のところで報告を行う。
 次はStripのGomorraを経営する勢力、Omertaへの対処だった。不審な動きをしているGomorraに潜入し、Omertaを裏切ろうとしていた男、Cachinoと協調してOmertaの掻き集めていた武器を破壊、現リーダーのBig Salとその取り巻きを殺害した。


「よくやるな、”妖精の目”」
 とOmertaの件に対処したSiを、Moore大佐は手を叩いて迎えた。
「わたしは正直なところ、おまえはGreat Khansの襲撃をしたところで死ぬと思っていたよ。なにせ、たったひとりでRed Rock Canyonを襲うんだ。死ぬに決まってる。死んでも構わない、とは思っていたがね。どうせ除隊を希望している人間だもの。だがおまえは生きて帰って来たし、Omertaの問題にも対処した。わたしはおまえの願いを聞いてやっても良い気がしてきたよ
「最初からそのはずだろう」
「死ぬと思っているやつに労力を割いている時間はない」だがな、とMoore大佐は言う。「だがな、本当に除隊させてやっても良い気がしてきた。生き残れるのなら、な。ま、たぶん今度こそ死ぬだろうが。次はLucky 38だ。相手はMr. Houseだよ」
 敵がなんであろうと、いまのSiには叩き潰す以外に方法はない。

 Siはまず、Mr. Houseの経営するカジノ、Lucky 38のカードキーを確保しているというGolf基地へ向かい、VIP用のカードキーを受け取った。ついでに銃弾を補充しておく。
すぐ死にそうなやつがいるな。志願兵かなんかか?」
 と声がした。振り向けば髭だらけの男が立っていた。格好はSiのものとは違うものの、Rangerのそれだが、しかしRangerとは思えないような虚脱感のある空気を纏った男である。
「Rangerだ」
「へぇ、Rangerの基準も落ちたもんだ」
「あんた、何が言いたい?」
「良い日差しなんだ、話があるならバルコニーでしてくれ」


 と自分から離しかけてきたにも関わらず言って、その男はぶらぶらと二階のバルコニーに行ってしまった。
「変わった人だね………」とSumikaも呆然としていた。
「ただの呆け老人だろ」

 SiはGolf基地に滞在しているRangerに髭の男について訊いた。
「そりゃ、Chief Hanlonだろう」とそのRangerは応じた。「知らんか? 伝説的なRangerだ
「あのおっさんが?」
「いまじゃあ半隠居でバルコニーに座ってるばかりだがね。なんだ、あんた、なんか言われたか?」
(あれが伝説的なRanger?)
 Siには信じられなかった。Hanlonという男は、ただの気の抜けた老人に見えた。
 結局Siは、Hanlonの後を追わなかった。不吉だとは思いつつも、そのままLucky 38へと向かった。


 結論から言えば、Moore大佐が言ったような死線を越えるようなことはなかった。
 というのも、Lucky 38内でSiが発見したのは、死体となったMr. Houseだったからだ。


「これが、Mr. House………?」
 とSumikaが怯えた様子で呟く。無理もない。地下で発見したその死体は全身を機械に繋がれており、四肢が破裂していた。戦前の、おそらく医療用の機械に入っていたために腐ってはいなかったが、おそらく殺されたのはだいぶ前だろう。厳重な設備を考えても、この老人がMr. Houseで間違いない。
 問題は、誰が殺したか、だ。自然死ではないのは千切れた四肢や破裂した脳を見れば解る。
(Platinum ChipはMr. Houseが用意したものだった………)
 ふとそんな報告があったのを思い出す。Platinum ChipはKutoが確保していたはずだ。
「Kuto、かな………」
 Sumikaも同じ結論に達したのか、そう呟く。

 ともあれ、確証はないし、あったとしても彼女の所在は解らぬのだから確かめようがない。SiはHoover Damへと戻った。
「ご苦労だった。さて、おまえの尽力のおかげでNCRはMojave Wastelandで着実に勢力を強めつつある。というか、敵対勢力の浄化に成功しつつあるといったほうが良いかな」過程はどうあれ、結果を得たMoore大佐は今日も笑顔だった。「敵対勢力の掃討作戦については、一先ず次で最後になる。これを抜かすと、あとの任務はふたつだけだ。それに成功すれば、おまえは自由の身だ。だがおまえにとっても最期かもしれんな。相手はBrotherhood of Steelだ。こりゃ死んだな」

 だがMoore大佐の予測はまたしても裏切られた。
 BOSのバンカーがあるというHidden Valleyを訪れたSiの耳に、重い爆発音が響いた。地面が地震のように僅かに揺れる。砂漠地帯の一角から黒煙が吹き出ている。
「この爆発……、地下からかな」とSumika。
「みたいだな」 
 BOSのバンカーには戦前技術を用いた反応炉があると聞いている。Moore大佐からも、BOSを壊滅させるためにはこの炉をどうにかしろ、と非常に抽象的な命令を受けていた。
「見てこようか?」
「いや、やめとけ」とSiはSumikaを押し留めた。「いまは風がないから良いが、風が吹いてきたら戻って来れないだろ」

 Hidden Valley、BOSのバンカーがあると目されている扉の前には、ひとりの女が立っていた。褐色の肌に銀の髪。見間違えようもない女、Kutoに向けてSiは銃を突きつけた。


「Nellis空軍基地以来ですね」と彼女は余裕たっぷりの様子で言った。「お久し振りです、牧師さま」
「動いたら撃つ」
「毎回こうやって脅す癖、やめたらどうですか」とKutoは呆れた様子で言葉を紡ぐ。「Sierra Madreでも、Nellis空軍基地でも、そうやって余裕ぶっこいてるから逃げられちゃうんですよ」
「BOSをやったのはおまえか?」
「ああ、牧師さまもBOS退治の命令を受けていましたか。NCRですもんね。そうですよ。ありがたいでしょう」
 言いながら、Kutoは一度挙げた両手を下げていく。
 Siは撃った。Kutoの背後で蠍が爆ぜる。


「無抵抗の女は殺せませんか?」
 Kutoは怯えた様子もなく、ホルスターに手を伸ばす。抜いたのは、どこからどうみても玩具にしか見えない、宇宙船のような形状の小さな銃である。彼女はそれを、Siの足元に向けて構えた。
「なんのつもりだ?」
牧師さまがわたしのことを舐めてるから、そのお返しです」Kutoは肩を竦める。「どうです? 馬鹿にされてる気持ちが解ったでしょう」

 SiはKutoの言葉を最後まで聞かなかった。
「Si、そこから離れてっ!」
 耳元で響いたSumikaの声に、Siはほとんど脊髄反射的に反応した。Kutoに向けて銃を撃つ余裕もなく、背後に飛び退く。目の前を光の束が通過していく。
 遅れて、爆発が眼前を襲った。

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