私の前方の美しい光景よ、どうか私を歩ませてください
私の後ろの美しい光景よ、どうか私を歩ませてください
私の上方の美しい光景よ、どうか私を歩ませてください
私の下方の美しい光景よ、どうか私を歩ませてください
私を取り囲むすべての美しい光景よ、どうか私を歩ませてください
(ナヴァホ族のシャーマナ、クレッゼ・ハタルの詩 『インディアンの言葉』智慧の手帳 ミッシェル・ピクマル編 より)


  • Rita
    • Lv. 13
    • S/P/E/C/I/A/L=5/9/4/6/4/10/3
    • Tag: Lockpick, Repair, S.Guns
    • Skill:
      • [S] M.Weapon=14
      • [P] E.Weapon=29, Explosives=30, Lockpick=100
      • [E] B.Guns=40 ,Unarmed=14
      • [C] Barter=30, Speech=45
      • [I] Medicine=36, Repair=60, Science=14
      • [A] S.Guns=86 Sneak=60
    • Perk:
      • [P] Infiltrator, Sniper, Light Step
      • [C] Child at Heart
      • [I] Ammunition Engineer, Daddy's Girl
      • [A] Thief, Gun Nut
      • [Others] Black Widow, Gunslinger, Intense Training (STR), Fineness
    • Equipment: -



The Local Flavor


 靄に包まれていたのは視界だけではなかった。頭にも霞がかったかのようで、己が何者なのかさえ覚束なかった。



(ここ……、どこだっけ?)
 ようやく、そうした文章化された考えが頭に浮かぶ。ここは何処か。自分は誰か。
 自分が誰なのかはわかっている。Ritaはしかし、自分が自分ではないかのような、得も知れぬ不安感を感じていた。

 Ritaは己の手を見た。自分の手だ。赤みが差したような色は、母親からインディアンの血を受け継いだかららしい。誰の血を受けていようと、しかしこれは自分の手だ。
「あ」
 Ritaは気付いた。掌が見え、手首が見え、腕が見え、二の腕までが見えている。視線をさらに下に下げれば、陽に焼けていない自分の皮膚があった。外だというのに、自分は服を着ていないらしい。


 服を着ていないということを意識した瞬間、急に寒さを感じた。両腕を己の身体に巻き付け、兎にも角にも歩き出す。この状況で人に出くわそうものなら大変だが、この船着き場のような場所でじっとしているわけにもいかない。
 堤防町のような場所に入る。町は寂れていて、人気がない。そんな町を全裸のままで歩き続けていると、広場のような場所に出た。視界内に動くものが映る。人間がいた。棚に物を陳列しているからには、商店のようだ。
(女だ、良かった………)
 店に近づいて、ほっとする。さすがにこの状況で、男と出会いたくはない。


「やぁ、お若い旅人さん。珍しい格好で」
 と近づいてくるRitaを見た女店主は、特に驚いた表情をするでもなくRitaを出迎えた。
「服を借りたいんだが」
「借りたい? ここはMadam Panadaの何でも屋。武器からStimpakまでなんでもござれ。でもここは物貸しじゃない。商店だ。買ってもらわないと。服は2 Casps。Axeもつけて、30 Capsでいいよ」
「金なんて……」
 言いかけて、Ritaは己が何かを握っていることに気づいた。金だった。

Buy: Workman's Coveralls
Buy: Axe

「で、ここはどこ?」
 とりあえず着替え、ついでに武器となる斧も携え、ようやく人心地ついたRitaは、女店主に尋ねる。返ってきた答えは簡潔で、「Point Lookout」の一言。
「Point Lookout? どういうところなんだ?」
「そうねぇ。お宝でも眠っているかな。とても大切な、ね」
「Capital Wastelandか?」
「Capital Wasteland? なに、それ?」
「知らないのか?」
「どこの国?」
「国って……」
 この時代、国も糞も無い。
 が、なぜかRitaはそれ以上追及できなかった。

 言葉に迷っていると、女店主のほうから質問を投げかけてきた。
「あんた、パスワード知ってる?」
「え?」
「パスワード」
(パスワード?)
 何を言っているのか、わけがわからない。
 Ritaがきょとんとしていると、女店主はしばらく考える様子を見せたのち、「東にある洋館に行けば、何か面白いものでも見つかるかもね」と言って、背を向けてしまった。


 何も手がかりがない以上、女店主の指し示す方角に行くしかない。港町を出て、東の草原地帯へと向かう。
 背の高い草原をかき分けながら進んでいたとき、Ritaは視界の中に違和感を感じて、しゃがんだ。
(何か……、いる)
 そっと様子を伺えば、草原の中、遠くで何かが動いている。


(人間じゃない)
 動いているのは人型だ。だがRitaにはなぜか、それが人の形をしていながら、人とは明らかに違う存在であるということがわかった。
 息を殺し、そっと待ち構える。近づいてきたところで、RitaはAxeの刃を叩きこんだ。


 倒れ込んだその生き物は、しかし人間だった。
「いや、違う」
 人間にしては関節がやけにねじ曲がっているし、身体がところどころ変だ。いや、しかしこれくらい個人差かもしれない。人間なのか。無抵抗な人間を殺してしまったのか。

 Ritaは強張りかける身体を必至で動かし、倒れた生き物の手から銃を奪い取り、逃げるように東の館へと走る。

Added: Double-Barrel Shotgun

『ああ、あんた! Tribalじゃないな! 中に入ってこい! あいつら追っ払うの手伝ってくれ!』


 辿りついた館の正面玄関で、監視カメラとインターホン越しに発せられたひびの入った声が、Ritaを館の中へと誘った。

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