踏み倒す。

 良い言葉だ。
 踏み倒せるものなら、いつでも踏み倒したいものだ。借金コスト

 ところで、とまるで話を変えるようであるが、1手目で出るもっとも大きなユニットをご存知だろうか?

 《血風の狂戦士 バルカヌス》と答えたあなたはトラウマに悩まされている。
 《ティルダナの騎士見習い》? なるほど、確かに出た直後は2000/2で1手目で出て最終的には4000/4になるが、そういった最終サイズはさておこう。
 《ルバルス鉱山》から《遺跡生まれのゴーレム》だと最初から3000サイズに到達できる。

 だが小さい。なんと小さいのだろう。

 1手目で出る最大サイズ。それは——


 《夢見ヶ原の怪物》。

 デカァァァァァいッ説明不要!!
 と書こうと思ったが念のため説明しておくと、《幻夢の姫魔女 メルピナ》のようなトークン生成CBや《服部半蔵》のような配置CBが発動したうえで《幻霊の貴婦人》を配置、それらをコストとして《夢見ヶ原の怪物》を配置するという、アンドレアス・リーガンも吃驚な妄想方法である。

 プレリでその存在が知られたとき、《デルレイッチ/Delraich》だと囁く声もあったこの《夢見ヶ原の怪物》というカードだが、サイズに関しては単純に比べ難いとしても、能力的には《デルレイッチ/Delraich》に比べると劣る。

Delraich / デルレイッチ (6)(黒)
クリーチャー — ホラー(Horror)
トランプル
あなたは、デルレイッチのマナ・コストを支払うのではなく、黒のクリーチャーを3体生け贄に捧げることを選んでもよい。
6/6

 なにせトランプル(貫通能力)が無い。

 いくらでかいサイズのユニットを展開したとしても、チャンプブロックで凌がれてしまう。
 こちらは1-3枚のアドを失って配置するので、相手としては1-2回のチャンプブロックなど痛くも無いだろう。

 そのぶん犠牲にするユニットの色指定が無いというメリットはあるものの、運用してやるためにはチャンプブロックされない・されても問題無い方法を考える必要がある。
 すぐに思いつく方法は2つで、すなわち『オーラ』と『追撃』のキー能力付与だ。


 というわけで『オーラ』と『追撃』をそれぞれ付与できる青と橙を組み合わせるとこれ【オセロテ】で良いのではなかろうか。

 橙黒というカラーで組む以上は、【オセロテ】ユニットが入ることは避けられないことはわかっていた。

 が、単に【オセロテ】が入るというだけではなく、たとえば配置コストにしてもアド損しないということで、《千年森の神官姫 ヨナティ》を入れる
 すると橙黒のカラーから《不吉刃のオセロテ》も入るだろう。
 おまけに《千年森の神闘姫 セルティ》の『魂石化』と《夢見ヶ原の怪物》の犠牲コスト踏み倒しは相性が良く、盤面がまっさらな5コスト状態から4000/4とユニット1体(+3マナ)を立てられる

 というわけで【オセロテ】の勢力が強くなってしまう
 トップメタのデッキは公式大会の結果なり他のブログなりを参照にしたほうが明らかに良いので、このブログで書く理由が無い。そもそも書けないし、あと《バステト》と《千年森の神官姫 ヨナティ》と《千年森の神闘姫 セルティ》持ってない。

 というわけで、頭を白紙に戻し、改めて《夢見ヶ原の怪物》というカードを眺めてみる。
 上から……、下から……、斜めから……。うむ、薄い。カードだ。

 このカードは遅くも早く動ける。
 早く動ける。
 そう、早く動けるなら、早く動くべきなのだ。
 疾く、疾く、もっと疾く。

 仮に1手目に《夢見ヶ原の怪物》を出せたとしよう。
 それで、2手目にはどうするか?

 もちろん《夢見ヶ原の怪物》を殴らせるだろう。でなければ、1手目に出した意味が無い。
 そのためには、天空構築では《氷魂の時魔導士》を使うしかない。


 すると、《夢見ヶ原の怪物》はレベルが1になる。
 そう、1になるのだ。

 5500/5という最大級を越えた超弩級サイズのユニットが時代1の2手目にて鎮座している。
 となれば、既に時代2に進む必要など無いのではないか?

 そう、この時点でコンセプトは決まった。

 時代1止め。

 時代という概念は既に過去のものとなった。
 【オセロテ】の大半がレベル2以上であることから真似ができない、これが俺だけが掴んだ――俺だけのマッハッ!


 空手家《岩拳の大ドルイド ゲンラ》、21才の夏……ッ!
 灼熱の時間(とき)――ッ!

■白橙青時代1止め歌姫蠍岩拳
ユニット - 36

時代コスト名称PowAtkCA枚数
1
1
聖夜月の歌姫
エシャローテ
1500
1
2
2/3
1
1
ティルダナの騎士見習い
2000
+1000
2
+1
3
3/3
1
2
献身の守護騎士
2000
+1000
2
3
2/3
1
3
千の剣王
ラハーン
1000
+2000
1
+2
2
3/3
4
4
神甲の大サソリ
4000
4
3
3/3
1
2
岩拳の大ドルイド
ゲンラ
500
+2000
0
+2
2
3/3
1
2
オセロテの聖地守り
1500
2
2
3/3
1
1
吹雪の姫神
1000
1
1
2/3
1
2
木枯らしの氷結士
500
1
3
3/3
1
2
メルク氷海の知恵者
2000
1
1
3/3
1
3
冷徹なる氷雪騎士
1000
1
2
3/3
1
2
サンドベアー
2000
2
3
3/3
1
2
冬の御使い
2000
2
3
3/3


時代コスト名称CA枚数
1-4
3
ティルダナ式投石術
2
3/3
1-4
2
風化
2
2/3
1-4
2
野生牙の加護
2
3/3
1-4
1
アリス症候群
2
2/3

ヒストリー - 4

時代コスト名称CA枚数
1-4
2
ゼルバの聖砂時計
3
3/3
1-4
2
静寂のハンドベル
3
1/3

ストラクチャ - 0

 まずツッコミたいところとして、あれほど強調していた《夢見ヶ原の怪物》が入っていないというところがあるかもしれない。
 だが冷静になって考えて欲しい。

 1手目で4000/4とか……、出るはず無くない?

 それを言ってはオシマイなのだが、まぁ、うん、出ないよね。
 いや、もちろん出れば強いかもしれないが、出したとて結合しなければ殴りにいけない。
 そうすると、そもそも結合でサイズ上げたほうが簡単だし安定するという気がする。
 《吹雪の姫神》や《木枯らしの氷結士》を合わせれば、枚数的にはバウンスされたとしても損しない。

 そもそも1手目で怪物が出るパターンというのは、CBが不可欠なので後攻だ。
 1手目怪物→2手目《氷魂の時魔導士》と出したら、相手の返しで《幻惑のセイレーン》が来ること間違い無しではなかろうか。

 そういうわけで、無理して《夢見ヶ原の怪物》を、ひいては黒を入れる必要は無いという結論に至ったのである。

 なに? 黒を入れれば《バステト》でCAヤードを有効活用できる?
 なるほど……、なるほど。
 うん……、まぁそういう意見もあるね。うん。真っ当な意見は心を抉る。

代替コストで配置する場合は色拘束が無いので、無理矢理に入れられなくもないのだが、黒が無いとアド損が厳し過ぎる。

 というわけで白橙青というカラーに相成ったこのデッキ。

 発展する……、貫く。
 発展する……、殴る。
 発展する……、勝つ。

 発展することばかり考えてきた。
 そうして最後に辿り着いた最終形態……が、あろうことか――発展しない打撃だったなんてッ!

 デイリートーナメント、全選手入場ッ!


VS. 黒橙酒場オセロテ
 後攻。
 相手の初手《血風の狂戦士 バルカヌス》スタートってこれクラシックじゃん!

 気を取り直したいところだったが、1手目動けないまま相手の2手目で《流浪のドルイド》CBが捲れ、《夜と血の申し子》と《霊界つなぎの巫女 シャクト》が追加され、3体並ぶ。
 2手目でようやく《岩拳の大ドルイド ゲンラ》が出たことで、ここから逆転開始だ!

 →《呪殺》。
 いっつぁくらしっく。

 3手目で《千の剣王 ラハーン》が出るも、相手の返しで《千年森の神官姫 ヨナティ》CBから《千年森の神闘姫 セルティ》サーチで《千年森の神闘姫 セルティ》CIPにより《千年森の神官姫 ヨナティ》+《不吉刃のオセロテ》が出てきて除去されつつ《夜と血の申し子》で8点喰らいつつ《バステト》バーンで負け。
 この間、実に4手での出来事である。【オセロテ】より速いデッキを作ったはずなのに向こうのほうが速かった。


VS. 黒紫シルヴィア
 後攻。
 相手の《ブラッディブレイド》スタートなのがちょっといやらしく、《ティルダナの騎士見習い》が《ザルガンの腐液飛ばし》の前で立ち止まらざるを得ない。
 しかし《岩拳の大ドルイド ゲンラ》が出てからは殴れるようになり、さらにCBでサーチしてきた《千の剣王 ラハーン》を追加して一気に……、と思いきや《呪殺》を喰らう。おぅ、くらしっく。

 とはいえ時代1の間、相手が《岩拳の大ドルイド ゲンラ》の『追撃』を忘れてくれたおかげで誰も使わないからなぁ、このカード、ちょこちょこダメージが入る。
 こちらも《ブラッディブレイド》がユニット犠牲にしてサイズを上げる効果だと勘違いしたせいで微妙に変なアタックになるも、軽くて大きいユニットで有利な盤面を取り続けることに成功。

 《呪殺》で何度かユニットを除去されるも、ダメージは《献身の守護騎士》でサイズの大きいユニットを護り、相手の全体除去を《静寂のハンドベル》で警戒しつつ、最後の《風火の青竜》を《ゼルバの聖砂時計》で固めて勝利。
 

VS. 五色ゴズオムCB
 後攻。
 こちらの《ティルダナの騎士見習い》スタートで幸先が良いか、と思いきや、返しの相手の2手目で《九天玄女》CBで《滅史の災魂 ゴズ・オム》サーチでSSに行き、相手の色事故の不安が消える。

 《滅史の災魂 ゴズ・オム》が出てくるまえに殴り切れば! と思うも、《懇願するエルフ》のゲインでダメージを打ち消される。
 このままだとジリ貧なので、多少賭けに出ることにし、相手のSSが1つ起きている状態で出てきた《不思議の国のアリス》に《ゼルバの聖砂時計》を仕掛けると、アビリティを使われずに拘束成功。

 これで相手のデッキのうちの9枚を縛ったようなもの。
 このまま攻めるぜ! おっ、《野生牙の加護》が2枚も手札に! これで一気に攻めるぜ!
 じゃあ《風化》あたりをSSに置くかな。

 →《大飛空塞 炎府城》。
 そりゃそうだ。

 ちまちま攻めたダメージは《懇願するエルフ》で消され、ユニットは《大飛空塞 炎府城》で焼かれ、最後はでっかい《アポロン》に殴られて敗北。



 1-2。
 魔法が——解けた……。

 ぶっちゃけてしまうと、まさか1回でも勝てると思ったので個人的には大金星である。
 相手の引きが悪かっただけのような気がしないでもないが、これはTCGである。相手が事故ろうが勝ちは勝ちなのだ。寂海王が勝ちを宣言したくらい歴史的衝撃のきょうのわんこなのでしたッ。

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