《アイリン・ベル/Irene Belle》
「ベリアル! わたしの小さな羽たちから流れた血は、おまえの死で償ってもらう!」

 《アイリン・ベル/Irene Belle》は「イエバの翼」と呼ばれる大天使です。
 シェイクの光の神イエバに反抗する者に対し、残虐な処罰をすることで知られています。
 10年前の第三次大陸戦争の終わりに、彼女は妹の《ラジア・ベル/Lagia Belle》とともに宿敵である魔王《ベリアル/Belial》を殺す機会を失いました。 

 アイリンはラジアが生きていることを知らないため、彼女の罪の意識と復讐の念といったあらゆる感情は魔王ベリアルに向けられており、ラジアが達成することができなかった魔王の殺害という目的のためだけに突き進んでいます。
 アイリンは魔王への己の憎悪を「イエバの言葉である」とし、シェイクの教義として掲げるとともにシェイクの民に魔王への憎悪と怒りを広げています。

 アイリンはあまりに増悪の感情に苛まされ続けてしまった結果、《次期聖女/The Next Saintess》が誘拐されるという失態を犯すことになってしまいました。
 彼女の憎悪の念がどうなるか、手に握られた剣が復讐を達成するかはわかりません。
 しかし、何にしてもその結果はイエバの意志にそぐわないものになるでしょう。



《エロン・ホワイト/Eron White》
「イエバよ、わたしの失敗を償う機会をお与えください」

 《エロン・ホワイト/Eron White》は選ばれた騎士のみからなる《イエバン・ナイト/Yevan Knight》の団長です。
 エロンは17歳で最年少のイエバン・ナイトになり、2年前には「イエバの矛」の称号を冠するイエバン・ナイトのリーダーになったのです。
 彼はイエバの正義と己の信念が同じであると考え、大陸アルカディアのすべてが善き精神に導かれるであろうことを信じ、日々イエバの意志に応えて尽力を続けています。

 エロンはこれまですべてに愛され、すべてに信頼されてきました。
 しかし《次期聖女/The Next Saintess》を目の前で誘拐されるという失態を犯してしまったことで、彼にとってこの事件は前例の無いほどの衝撃と痛みを与えました。
 結果としてこの次期聖女誘拐事件は第四次大陸戦争の火種となりました。大天使《アイリン・ベル/Irene Belle》はこの戦争でエロンの償いの機会を与えようとしています。

 エロンはイエバン・ナイトのみならず、すべての騎士の中の先頭に立っているため、非常に多大なプレッシャーを抱えています。
 次期聖女を保護できなかったこと、このような強大な戦争を引き起こす切っ掛けとなってしまったこと、そしてヴィオレットの憎しみ。
 それらはエロンにとって大きな罪悪感となっており、己の立場を迷わせています。
 この戦争の中で、エロンの行く先は決まるでしょう。



《クロエ・ヒートヤード/Chloe Hildyard》
「事実がどうであるにせよ、今日からわたしが聖女だ。父から本来の栄華を取り戻さなくては」
「ジェイミは光り輝く道を教えてくれました。最期に、自分がなぜこの世に産まれたかがわかりました……」

 《クロエ・ヒートヤード/Chloe Hildyard》は貴族の二番目の娘として産まれましたが、修道院に預けられ、「イエバの手」として育ちました。
 彼女は他の者より優秀な才能を発揮しましたが、本人はといえば聖職者の道を進むつもりはありませんでした。
 他者の命を救い、大司祭に善意を賞賛されても、彼女はけっして嬉しくなかったのです。
 なぜなら、彼女は家族によって己の人生を犠牲にされ、表舞台のスポットライトの当たる華やかな生活を送ることができなかったからです。

 しかしあるとき、クロエは絶好の機会に遭遇します。それは《次期聖女/The Next Saintess》の誘拐事件です。
 「イエバの口」が次期聖女の即時の奪還が不可能であると判断すると、彼らは代わりとなる偽の聖女を立てることを計画しました。
 計画には人々にあまり知られておらず、なおかつ己の人生を変えるだけの十分に勇敢な女性が必要でした。偽の聖女は、顔と声を変え、記録上は死者として葬られる必要があったのです。また、他者の信仰を集められるだけの神聖値からがなければなりません。 
 クロエはその条件を非常に友好的に受け止めました。
 彼女にとって、それは表舞台で脚光を浴び、全ての者から尊敬の視線を受けるための絶好の機会だったのです。
 もし本物の次期聖女が戻ってこなければ、彼女は本物の次期聖女として扱われるでしょう。
 クロエはかつての家族のことを思い出そうとしましたが、己の元を去った家族のことに何の感傷も抱きませんでした。
 現在、クロエは神聖な聖女としてあらゆる人間の賞賛を集めるために、静かに己の偽の死を計画するとともに、自分を偽りつつあります。



《ナベリアス/Naberias》
神獣たちは聖水の神託によって予言された次期聖女を見つけることができなかった。現れた上位存在とともに、彼らは聖所へと帰還した。

 《次期聖女/The Next Saintess》、イクウェルに関する予言は神獣がその村の近くに出現したことによって最初に告げられました。
 光の神イエバの残滓であり、通常は残された聖地で生活をしている聖獣たちは、次期聖女が出現するとその近くに集まります。

 今回、すべての聖獣はイクウェルの元へと集まりました。
 シェイクの聖職者によって儀式を経たあと、彼女は次期聖女として認められるはずでした。
 しかし聖職者たちは次期聖女を見つけることができませんでした。

 彼らは絶望に包まれるとともに、次期聖女が何者かによって誘拐され、発見できないという事実から混乱しました。
 火急の事態であると判断を降した聖職者たちは、その力を結集させ、最も強大な存在を、神々の消失以来初めて呼び出しました。シェイクの最高戦力であり、最も神聖な存在とされる《ナベリアス/Naberias》です。

 新たに出現したナベリアスは現聖女のいるセノトへと飛んでゆきます。
 ナベリアスは彼女を保護することで、将来的に次期聖女に会うことができるであろうことを本能的に知っているのです。

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