Coconala利用録
初めてマーケットサイトからイラストの有償依頼をしたので、その記録と感想の記事です。
使用したサイト
COCONALA
利用目的
同人ゲーム用の立ち絵、メインイラスト、イベントスチル等のイラストの発注。
利用した経緯
おそらく「イラスト 依頼」とかで検索したら出てきたのだと思われる。
しかし改めて検索してみると「SKIMA」というサイトもある。
ココナラが後述するとおり多分野に渡っているのに対し、SKIMAはイラスト系がメインとなっているらしい。
分野以上に違うのは手数料で、Coconalaは5万円未満で販売料金の25%なのに対し、SKIMAは500-20000円で手数料22%なので2万円以下の時点で3%安いうえ、20001円から17%なのでおおよそ2-5万円の依頼なら8%は違う。販売側としてはSKIMA一択だろう(*1)。
*1) この記事はココナラのAmazonギフト券のキャンペーン応募用に書いたつもりなのだが、ぜってぇダメだな。
といってもSKIMAのほうは検索条件があまり整理されておらず、必ずしもイラスト系ならSKIMAのほうが有利かというとそういうわけでもなさそうではある。
たとえば同じ「イラスト系」というカテゴリで比較すると、価格帯で検索できるのはどちらでも同じだが、SKIMAだとその先がフリーワード検索しかない。
一方でココナラではお届け日数や販売側の最終ログイン日数など、複数の条件を盛り込める。こういった条件は実際に利用するのは一部だけだが、たとえば商用利用可があるかどうかわかるだけでも違う。
以上のことから手数料の都合上、販売側はSKIMAのほうが良さそうだが、依頼する側としてはCoconalaのほうが良さげだな、とぱっと見では思える。
マーケットサイトは依頼側が少数でも販売側が多数であれば成立するので、このあたりのコンフリクトがあるから複数のサービスが成立しているのだろう。
感想
種別と検索条件は豊富
目的としたイラスト依頼以外にも漫画、小説、作曲、人生相談などかなりジャンルが多岐に渡る。
イラスト依頼でも検索条件が多岐に渡るのは前述の通り。
トークルームの使い勝手が悪い
販売者と購入者のやりとりはトークルームという一対一でのメッセージのやりとりで行われるのだが、これがあまり使い勝手が良くない。
メッセージ形式そのものはべつだん悪くはないのだが、見積もりからリニアではないのだ。
購入者とのやりとりは、
- ダイレクトメッセージ(DM)での質問回答
- 見積もり依頼と提案
- 購入後のやりとり
の3種類があるのだが、それぞれトークルームが違う。
たとえば購入依頼するとき、相手が既に一度使ったことがある販売者でなければ、確認のためにDMで質問をするだろうが、ここでの質問をするときはたいていある程度購入したいものの像が見えているはずで、実質見積もり依頼に近いもののはずである。が、質問のあとに購入したいと思っても、改めて見積もりを出さなくてはならない。
その後に見積もりをして提案を受けて、そのあとの購入手続きまでは素直にいける。が、見積もり・提案・購入後のやりとりのページが微妙に違うのが地味に使い勝手が悪い。
購入後のやりとり中、自分がどういう内容で依頼したか確認したいときを例に取ると、
・トークルームに飛ぶ
→販売者の提案に飛ぶ
→見積もり依頼に飛ぶ
でようやく自分の依頼が確認できる。全部繋がっていれば簡単なのに、と思ってしまう。
とか書いてたらついぞ最近、DMでのやり取りから直接見積もり提案を受けられるようになったらしい。
ココナラ|【新機能】ダイレクトメッセージでのやりとりから、スムーズに提案を購入できるようになりました!(購入者向け)
あとはDMー提案ー見積もりートークルームを一本化してほしいものである。
それとあまりないケースだと思うが、ひとつの投稿の文字数限界が2000字なので、見積もり依頼で複数の依頼を同時にしようとすると文字数に悩まされるパターンがあったりする。
まさか絵の依頼で字数制限に悩まされるとは思わなんだ。 pic.twitter.com/jtkChgtu1h
— ブリキの (@buri_kino) September 12, 2020
手数料変化のための閾値が大きすぎる
前述の通り、ココナラの手数料は5万円未満は一律の割合(25%)である。5万円以上の依頼となると一般ユーザーが気軽に「もうちょっと買えば手数料が変わるな」程度では変化しない。
購入側が手数料を気にしても仕方がないような気がしないでもないが。
追加依頼のしにくさ
手数料が変動する購入金額の定義は、依頼での通常販売料以外に、おひねりと呼称される特殊な金銭授受手段による金額も含まれる。おひねりはその名の通りおひねりとして使うこともできるが、追加依頼のための依頼料としても利用できる。
このため、一度に5万円以上の依頼をすることが難しくても、連続して複数の依頼を(ひとつのトークルームを閉じずに)こなしてもらえば5万円以上の購入金額となる可能性もないではない。
ただし、おひねりによる追加依頼は、正式な依頼フォーマットと違ってトークルーム内の通常会話の過程で行われ、おひねりに名目をつけることもできないため、金銭的なイザコザが生じそうな気がしないでもない。
総じて
この手のマーケットサイトがどれだけあるのかはわからないが、シェアを分ける要員となるのは手数料・使い勝手(*2)・ユーザー数・付加要素といったところだろう。
*2) 使い勝手が最高というサービスはこの世にに存在しないのかもしれないが。
現状だと特殊な付加要素のあるマーケットサイトは(知らないだけかもしれないが)おそらく大手では存在しないので、前者3つの要素が大きく、国内での先駆者的な立ち位置のココナラは手数料に関しては今一歩に感じられた。
とはいえ最終的には重要なのはユーザー数——というより自分が購入したい出品があるかどうかである。たぶんなんだかんだ文句を言いながら使うのだろう。
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