『山が笑えば』制作録 ロケーションとオブジェクト編


 うぉー略(略)。略。「略!」

 じょじょに出来上がりつつあるのですが、最近は「これは面白いのか?」以前に「これちゃんとゲームになっているのか?」と自問するフェイズに入ってきました。こればっかりはマジでわからぬ。

 基本的に「面白いものを作ろう」と思うのが大事なのだけれど、面白いものを作ろうとしても必ずしも面白いものが出てくるとは限らないのはどうしようもないわけで。ゲームになっているかどうかも「ゲームとして作ろう」と思うのは大事だけどそれが達成できるのかはわからないわけで。


 今月は基地と旅行での共通動作のすり合わせをしたり、サイドビュー画面へのオブジェクト追加処理をしたり、そういう雑多なことやっているのでこれといってわかりやすい内容の題材がなく。


 価格設定の話でもしようかと思ったけどなんも決まってないので、素直にやった内容の中からロケーションとサイドビューのオブジェクトの話を書きます。


 舞台となる南極大陸氷床上は基本的にマジでなんもないぜ……(ギュッ)な場所ですが、たまにほんのりと何かあるな、という場所です。

 今回はそうした特殊な場所をロケーションとして設定しており、以下の5種類が存在します。


  1. 拠点:探索と橇編成ができる(例:みずほ基地)
  2. デポ:橇編成ができる
  3. 蜘蛛:強制的に戦闘になる
  4. ゴミ:蜘蛛との戦闘跡。回収ができる
  5. スポット:何も起きない


 3の蜘蛛は強制的に戦闘になるので若干特殊ですが、それ以外の地点では(5のスポットも特殊ですが)旅行に有用なアクションを行うことができます。具体的には、拠点を探索したり、デポされている(保管されている)燃料ぞりを回収したり、蜘蛛から部品や燃料を剥ぎ取ったり、です。


『山が笑えば』では6-8個くらい(この数はバランス調整で決定予定)のソリを引いて1,000km先にある(はずの)場所を目指すわけですが、設計上は初期のソリ数では辿り着けない可能性が高いようなバランスになるはず。悪路や悪天候、障害があるために補給が必要になってくるため、そこを補うのがこのロケーションでのアクションになります。

 それぞれ燃料を増やしたり、食料を増やしたりできるのですが、今回はそこの細かい話は置いておいて、サイドビュー画面での表示について。


 これまで何度も出しているように、旅行中のメイン画面はサイドビュー画面で、画面上の雪上車を横にシュッとやるとチョロQ形式で前進します。これはかなり雑な動きでできる(ようにしたい)ので、惰性で進むゲームである『山が』だと拠点やデポを通り過ぎてしまう可能性もままある。

 というわけで今回実装したのがサイドビューでもパッと見でわかりやすいオブジェクト。



 拠点、デポ、戦闘跡地ではそれぞれに共通したオブジェクトを置くようにして一目でどこかに入ったのがわかりやすくしています。上の例だと《!》標識が拠点共通の要素で、他の標識や奥の燃料ぞりはこの拠点特有のオブジェクトになっています。


 特に何の役割もないスポットは特に有用な機能はないのだけれど、拠点でもデポでもないような場所の賑やかしとして。

 たとえばS122という場所(昭和基地ーみずほ基地間の序盤であるSルートの地点。氷床上のルートは数キロおきに地点名がついている)ではこういう立札が刺さっています。



 なんでかは謎。これそのものは出てこないにしても、何かしらこういう謎ポイントを出して賑やかしにしたい。

 ほんとに何も起きないとアレなので、経験値が増えるくらいはあってもいいかもしれない。



 あとは、まだ作っていないのですが「先行入力」と「入力キャンセル」は実装したい。

 前述のとおり本作は「惰性でプレイする」ゲームなので、しゅっしゅっしゅっと左フリックを雑に繰り返すことで前進ができるようにしたいのですが、そのためには「ちゃんと入力を受け付けられる状態になってから操作する」などという7面倒臭いのは合っておらず、「はい適当にしゅっしゅっ」で操作させたい。


 なおかつオブジェクトを見たときに「あ、これは止めないとな」と思って止めさせる動作とかを実装したいわけで、具体的にはSequence使ってやればおそらく大丈夫なはず……? 操作も左(前進)上(レポート)下(アクション)は埋まっているけど、右フリックが空いているので、左フリックで先行入力できるけど急停止したいときは右フリック、みたいな流れが作れればいいなぁ。



 といったところで短いけどロケーションとオブジェクト編でした。

  

 最近必要なイラスト・スプライトの依頼発注までは全部終わってしまい(納品はまだ)、いやぁまずいことになった。というのも、イラスト納品が終わっちゃうと外部からモチベ上げる要素がなくなってしまうのが怖い。基本ひとりで作っているため、唯一のモチベーション供給源がイラストなのです。

 なんか記念日(直近だとバレンタインデーとか)になるとイラスト受注したくなっちゃうのだが、そうやってると出費が増えすぎるので自制せねばいかん。さっさと完成させて自由になりたいことよ。




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