『山が笑えば』制作録 キャラクター編
「略!」
略(略)。
というわけで『山が笑えば』進捗です。
5月にあるIndie Live Expoの応募締め切りがあったのでそちら用に15秒のティザートレイラーを作りました。動画作るのは霜夜以来なのでたぶん1年くらい経っていて、手探りです。
今回はBGMに「騒音のない世界」のものを複数使っており、トレイラーのBGMもそちらの『花火』にしました。12秒くらいまで盛り上がってひとつの区切りがくるので、15秒制限の動画にはちょうど良い。
見た目は最低限しか触ってないのであんまり変わり映えしませんが、機能的にはだいぶ揃ってきて、もうちょいでチュートリアル(=大半の機能)のシステム実装が終わるだろう、といったところ。とはいってもそこから現在は片手間にやっているイベント大量に書いたり、マップ作ったり、アニメーション実装したりが長い。
前年3月に霜夜のUnity版移植が終わって4月から本格的に開発を始めたため、そろそろ山がも1年。いいかげん発売したい(何かを作っているときがいちばん次の作品のアイディアが出るため、常に次に行きたい欲望に駆られている)状況。さすがに今年中には発売したいのだがうむむ、というわけでIndie Live Expoには今年発売で出しています。
とりあえず設定周りはほぼ固まってベースシステムもほぼほぼ(全部じゃないのか)できたのであとはガリガリ進めていくだけ、という段階になったような気がしたはずなので、今回はキャラクター編ということであんまり本編に言及せずに書きます。
《観測》
主人公のドギーです。銀髪狼耳巨乳美女。
完全にわたしの問題なのですがヒロインってめちゃくちゃ巨乳にしにくくて、なんでと言われても明確に答えるのは難しいのですが、主人公なら巨乳にしても問題はないのでこういうかんじです今回(早口)。
ドギーには主に精神構造で分類される「世代」の概念があるのですが、ガナカさんとかと同じ第三世代です(時代はかなり離れていますが)。
この時代のドギーは保留地に住んでいるだけのほぼ一般人(少し前まで畜産用に教育されていたため、見た目よりは力がある)なので、霜夜の少女みたいに睨んだだけで5人消し飛ばせるとかそういうレベルではないです。
今回(も)キャラ名が名前ではなく職名ですが、これは単なる趣味でみんなちゃんと名前があります。
キャラに名前が存在しない物語はおおむね4種類のパターンがあり、
A - 本当に名前がない・知らない・捨てた・忘れたため、呼びようがない
B - 名前があるのだが、本人が隠しているないしは隠されているため、表記されない
C - 名前はあるはずで間違いないのだが、物語上では基本的に呼称されない
D - 名前があるし、物語上で呼ばれもする。しかし表記上は名前が書かれない
の4パターンだと思うのですが、このうちのDパターンです。
ちなみにDパターンでいちばんに連想するのはわたしの場合スタニスワフ・レムの『エデン』。
レムの三部作、ストーリーほとんど忘れてしまったけど『ソラリスの陽の下に』や『砂漠の惑星』より『エデン』のほうが好きだった気がする。宇宙人との出会い的な話なんだけど、頑張って意思疎通しようとするのが平和的で良かった覚えが(状況的には放射線だかなんだかですげぇ逼迫した状況だったはずだけど)。あと物理学者だかドクターだかがやばいやつだったような記憶が。
《隊長》
尿酸値が高いおっさんその1。
キャラを作るときは出来る限り実際の人物とは被らないようにしていて、たとえば性別変えるとかはよくあるパターンで、名前とか見た目、特徴も可能な限り実際のポジションの人を連想させたくないと思ってはいるのですが、このキャラに関してだけ、「グラフを作るのがすごい好き」という点で実際の(わたしの隊の)隊長と被っている要素があったりします。
ゲーム中での機能としてはルート設定という最も重要な部分を担います。システム上はプレイヤーがルートを作成するのですが、ゲーム内設定としては《観測》が《隊長》に確認しながら設定している、ということになっています。
10年くらいずっと考え続けていた霜夜とは違い、今作は全体構造がまずぽっと出(助成金応募するためになんか出そう)なので、構造には自分の好きな作品の影響がかなり強いです。
メインキャラでおっさん+若者というのは神林長平の『ライトジーンの遺産』の影響がものすごく強く、コウとTVですね(コウはもうちょい若いけど)。
神林長平の小説、いちばん感動したのは『膚の下』なのだけれど、いちばん好きなのは『ライトジーンの遺産』です。
『永久帰還装置』と合わせてソノラマ3部作になる予定だったのに最後が出なかった、みたいな話をどっかで聞いたような気がするけど、そのうち出してくれないかな。ライトジーンの『フォマルハウトの3つの燭台』もいつの間にか書籍化したわけだし、期待したいところではあることよ。
閑話休題。そういうわけで『ライトジーンの遺産』の影響で若者とおっさん、という関係性ができたのですが、書いている間に「似てはいるがこういう関係ではないな」と気づいて、当初のコンセプトほど「若者に対するおっさん」の諭すような言葉は吐かなくなったと思います。
メインのおっさん3人はゲームシステム上の役割や隊内での仕事のほか、係活動と行事のポジションがあり、《隊長》は喫茶係とキャロム(ビリヤード)のイベントで関わります。
《医療》
尿酸値が高いおっさんその2。
(たぶん作中だと語られないけど)この時代だとものすごく変な要素を持つ人で、「医者というのは変人が多い」という偏見からの創造です。
前作もそうですがキャラ設定するときは「だいたいこういう見た目の人です」「こういう格好です」と説明して作ってもらっています。
たとえば《観測》だと「銀髪の20歳の女性。尾がない獣人的な見た目で北国の動物の擬人化っぽい。ほぼずっとゲーム中で見るキャラで主人公なので可愛く巨乳でやや強気、口調は乱暴だが見た目はそこまで乱暴さに追従しない。立場としては周囲がみんなおっさんなのに対する若者。服装はシンプルで動きやすそうな格好、防寒着は写真参照みたいなもの」というような形(実際はもうちょいいろいろ書いてますが)でお願いしています。
で実際に上がってくる(今作だと2パターン作ってもらって選ぶ)わけですが、機能的に問題がなければ修正してもらうことは基本的にありません。
例外的に色味だけめちゃくちゃ文句をつけることが多くて、霜夜でもときどき色だけは好みに合わないと修正してもらうことがありました。しかしデザインそのものはタッチしないことが多い。
なんでかというと、
・そもそも自分にデザイン力がないので自分の主導でやりたくない
・自分で作るとどうしても自分の好きなタイプのキャラになってしまいそう
というのが理由だったりします。
話がまわりくどくなったのですが、《医療》は珍しく色以外のデザイン面でつけたししてもらっていて、具体的にはヘアピンとかアップリケとかのウサちゃんまわりは後から付け足してもらったものだったりします。変人なので、変なおっさん要素を増やしたかったのです。
新聞係と釣りなのですが、新聞はどちらかというとペンギン調査のイベントがメインになっています。
《車両》
尿酸値が高いおっさんその3。出したと思っていましたが、イラスト紹介で出すのを忘れていました。
ポジションは農協とラーメンです。なんなんだこいつは。
当初の予定から大きく変わったキャラで、《医療》のところで書いた「基本的にデザイン面で修正はしてもらわない」というのが影響していますが、自分の頭の中の想定ではもうちょっと冴えない感強い想定でした。
上がってきたイラストで特に酔っ払っているイラスト(上の行為者証だと証明写真差分のいちばん右)がものすごく良かったので、そのへん全体的に性格づけのベースにしています。
作っている間もいろんな設定が付与されるのですが、《車両》はやっぱり作っている間に変わったキャラで、だいぶん使い勝手が良くなりました。
そのほか十数名のおっさんが基地には生息している……んだけど名前とポジションまで確定しているのがまだ2人しかいなかったりする。すぐに必要ないとはいえ、イベント上で出てくるから早く確定せねば。
0 件のコメント:
コメントを投稿