『霜夜ゆく』制作録 Steam移植版発売日決定編


  5月後半〜6月前半の進捗です。

 まずは大事なことから。『霜夜ゆく / Cold Bed on Route』の発売日が6/21(土)に決定しました。いぇーい夏至。



 というわけで今回のイラストは『霜夜ゆく』よりお手紙書き書きの〈少女〉です。このイラストは後述の資料集(拡張版)の最後のあとがきにも使われています。本編と同じくイラストレーターは冬村さん(@huyumura)です。


 その他詳細は以下の通り。


🟦『霜夜ゆく』PC版発売日決定

 上でも書きましたが6/21(土)です。

 今までは発売できるようになったらすぐリリースしているのに対し、今回はわりと余裕のあるリリーススケジュールではある。まぁいろいろとテストもしておきたいので。



 内容としてはざっくり以下の通りです。


[総合]

値段は300円です(スマホ版より高い)。リリースセールで14日間は10%オフの270円です

Windows向けのみの販売です。もしある程度売れて要望があれば(たぶん)Mac版も出せると思います。Linuxは実機がないのでテストできないため当分無理です。Steam Decks互換は持ってないので不明です


[本編:霜夜ゆくについて]

スマホ版『霜夜ゆく』からコンテンツ的な変更はありません。バグ修正と処理軽減のために処理をいじったのと、横長画面に対応して少し情報を多く出せるようにしたくらいです。あとは誤字脱字と翻訳の修正だけ。あと船内でBGMが1ループ追加するようになり、BGMが終わったら環境音が鳴るようになったとか、そういう細々としたところだけです

・現時点ではマウス操作のみ対応です。コントローラーも練習を兼ねてできれば対応したいけど、根本的にUIを考え直さなければいけないのでやるにしても時間がかかります

・スマホ版のセーブデータは使えません

・(あんまり意味ないと思うけど)クラウドセーブに対応しています

・実績に対応しています

・トレーディングカードには対応していません

・最初に書いた通り、本編のコンテンツ的な修正はありません。UI調整やバグ修正はしばらくの間行います


[外伝:犬と狼の間について]

本編でランプを灯すとプレイ可能になります

・既にスマホ版で本編クリア済みでもう一度クリアするのが面倒くさいという人向けに、最初から解放することもできます(スタート画面右上から操作してください)。

・非常に短いショートストーリーです。プレイの7割くらいはチュートリアルです。全体では(たぶん)10〜15分くらいだと思います

・内容的には非常に短く、ゲーム性もよくわかっていないので、既プレイヤーがこれ目当て購入するほどのものではないと思います

・UIやバグ調整だけではなく、内容も調整する可能性があります

・時期は未定ですが、スマホ版にもSteam版と(画面サイズ比や処理の都合で不可能なものを除いて)同じになるようなアップデートを行い、外伝の追加する予定です


[資料集]

・値段は500円です(Booth版と同じ)

・形式もBooth版と同じくPDFをダウンロードする形式です。日本語版・英語版が別PDFで同梱されています

・ローカルファイル閲覧から開けますが、アプリからも開ける(ゲーム画面でそのまま閲覧するのではなく、ゲームからPDFをデフォルトビューワーで開ける)ようにする予定です

・現時点のBooth版(第4版)と比べると、外伝分が追加されています

・無事発売できたらBooth版も同じように外伝分を追加した同じ版(第5版)にする予定です


といったところ。

 値段はキリよく300円を9%オフで273円にしたかったのですが、なんか10%未満のセールはできないらしい。無念。毎回値付けは本当に厭で、めちゃくちゃ難しい。なぜかというと、値段は「決めるに足る理由」がないため。

 だから語呂合わせとかで決められるとすごく嬉しくて、スマホ版では霜夜は最低、山がは59次だから590円、太陽は一周目の推理前の弾丸の取得数が26発だから260円、と決めていたのですが、今回は3をキーにして設定しています。リリースセールの10%引きの価格も273-3だと思ってください。


 しばらくアーリーアクセスにしようかなとも一度思ったのですが、本編部分は難易度をスマホ版で調整したためこれ以上(UI調整やバグ修正以外は)アップデートはせず、調整があるのは『犬狼』まわりだけなのでアーリーは適さないな、ということで本リリースにしています。



🟦『霜夜ゆく』スマホ版のアップデートはまだかかりそう

 もともとスマホ版アップデートを兼ねて作っていたのですが、霜夜のSteam対応のためにいろいろ噛ませた結果、Steam動いているときでないとエラー吐くようになってしまいました。

 このままスマホ版のアップデートが効かないので、ちょいちょい手直しがいる。あと後半ずっと横長ディスプレイでプレイしていたので、文字サイズまわりがスマホ版だと怪しい。


 機能的にはむしろ軽くなったはずで、重い処理もできるだけ被せないようにしているはずなので、アップデート自体はできると思っています。

 セーブもいちおう処理的にはそのまま引き継げるはず……だけどなんぼかテストせんとなぁ。



🟦『霜夜ゆく』今後の予定

 まだ発売前ですが、ちょこちょこ修正しているため現時点で最新版がv3.0.2(v3なのはv1がSwiftUIのiOS版、v2がUnityのiOS/Android版であったため)になっています。

 発売までまだ一週間あるのでもう少しverを上げたいと思っていますが、やりたいこととしては上から優先度が高いこととして、

  • バージョンアップ系の内容を投稿し、バグ報告を受けられるようにSteamで見られる記事的なのを作る
  • バグ対応
  • 操作しにくい・認識しにくいUI修正
  • 上の資料集の説明でも書いたようにPDFをゲーム側から開けるようにする(ゲーム内で閲覧可能にするわけではなく、ゲーム側でPDFビューワを開く)
  • スマホ版のアップデート
  • コントローラ操作に対応

あたりをやりたいと思っています。


 コントローラ操作は8割型けっこう単純にいけると思うのだけれど、船内ITEM画面と惑星BAG画面はちょっとUI追加しないと厳しそう。

 何にしてもまずは開発機のMacで使えるコントローラを買わなければ。


🟪仮称:Cloudのためにビリヤードを作る

 そんなこんなで当分はまだ『霜夜ゆく』のほうに触れていると思いますが、『霜夜』の追加コンテンツである『犬と狼の間』を作っていて、「これはビリヤード(キャロム)だ」とわかりました。

 で、『犬狼』中だと短いので複雑な相互作用はせずにあくまで「当てて飛ばす」(+本編がパズル系、推理系に近いのでボスに当てる攻撃を探る形)にしたのに対し、新作の仮称:Cloudではもっとしっかりキャロムにしたい。


 なのでしばらくは霜夜のアップデートに対応しつつ、(キャロムの)ビリヤードを作っていきます。

 とりあえず試作で作ったのがこれ。珍しく講習見つつやりました。というかUnity、ほぼ何にも参照してねぇせいで、三作(+拡張一作)作ったくせに物理の扱いとかまったくわからんのだよな。PhysicMaterialとか初めて知ったぜ。





 それと、プレイヤー側にはまったく関係ない話なのですが、最適化考えるとレンダリング描画の形式をUniversalにしたほうが良いのかな、ということで次作からUniversalにしてみています。

 たぶん影響あるのが描画まわりだろうから、アセット的に影響が出るものはほぼないはず……?


 ちなみに資料集のほうの巻末のCMで仮称:Cloudの正式タイトルは載せています。いつもの一枚CMです。



🟧🟥もし霜夜が売れたら他も移植したい

 売れなくてもやるのですが。

 移植するなら『山が笑えば / with Mountain Smiling』はゲーム的な内容に修正を加えることになると思う(+追加コンテンツをつける?)ので、コンテンツ的に変更がなく片手間にできそうな『真ッ赤の太陽 / Crimsooon Sun』のほうが先になるかと思います。


 できれば移植の際は何かしら追加要素というか、実験的なシステムが欲しいのですが、冒険探検の『山が』はいくらでも横に延ばすのが思いつくのに対し、推理ものの『太陽』はあんまり思いつかない。STGをそのうち作りたい欲求はあるので、ハモ(猫)動かす横スクみたいなのかなぁ。

 とはいえシステム的にそこまでちゃんとしたのは作れない気がするので、ストーリー的な面白みがない限りは拡張は作らないかもしれない


 まぁなんにしても霜夜が売れないと最初のステップが踏めないので、グッドレビューが付くことを祈りつつ。




 といったところ。


 余談ですが、5月に猫のワクチン接種に成功しました。ばんじゃらほい。

 平時はすごく温厚なのですが、保健所出身だからかネットがものすごく苦手で毎年苦労していました。今年も半年ほど遅れてしまった。でも今回(診察室が犬猫分かれているせい?)大人しかったので次回はネット入れなくてよいとのことで楽になりそうです。


 血液検査もやって、水をもうちょっと飲んでほしい以外は基本正常でした。水の皿を増やすかなぁ。


PUMA。




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