『霜夜ゆく』移植録と『雲歩き』制作録
6月後半〜7月前半の進捗です。
今回はイラスト自体は前々回のラフの完成版なので新しいものではないのですが、資料集で毎回次回作のCMページに作っている広告です。
これまでブログで書くときには「仮称:Cloud」と呼称していた次回作が『雲歩き / Cloudwalker』として制作開始……まぁだいたい開始したんじゃないですかね、というペースの告知です。左のキャラが前々回にラフを見せたキャラで、イラストレーターは同じくhanicoさん(→@hanicorosan)です。
🟦『霜夜ゆく / Cold Bed on Route』Steam版発売
まずはこちらから。
無事発売できました。ばんじゃらほい。
実際は無事かと言われるとでかめのバグがいくつかあったのですが、報告してもらえたおかげで幸い現在では直っております。
Steamだとレビュー10件つかないとそもそも世界から無視されるというシステム上、初期はなかなかヤキモキしたけれど、なんとか達成できて良かった! レビューしてくれた方、ありがとうございました。
現在は20件。レビュー数50件越える(かつ好評80%以上)と「非常に好評」になるそうなので、頑張ってここまで目指したい。
スマホ版も初動が良かったとはいえ、その後ゆるゆると売れて1万本くらいはいった(そこまでではないか? それでも8千本くらいはいってたような。いやどうだろう、こんなこと言って6000くらいだったりして。こうやって考えていくと不安でどんどん見積もりが下がっていくな)ので、良くするためにもうちょっとアップデートは重ねたいところ。少なくとも完全キーボード操作+コントローラ操作はやりたい。
🟦『霜夜』のアップデートはまだかかりそう
アップデートに関してですが、まずすみませんがダバダバしていたせいでBooth版の資料集のアップデートを7月頭まで忘れていました。
現在はBooth版もSteam DLCバージョンと同じになっています。
でゲーム本体。
上で書いたようにキーボードとコントローラに完全対応したい。
あとはPC版の時点でちゃんとUI直したはずなのですが、どうも一部不十分なところがあるなと感じ始めたのでちょいちょい直したい。
あと容量的に無駄な部分がちょこちょこあるため、それを削除したい。
で、おそらくそれが終わってからスマホ版のアップデートになります。
スマホ版はレビュー経るのであまり更新できないため、どうしても最後に回ってしまう。
あとちょっと考えなければならない問題があり、スマホ版だとBGMは容量削減でモノラル化していたのですが、PC版ではステレオにしています。
これはBGMをPC実機で聞いたときにモノラルだとあまりに平べったかったので変更しておりまして、ちゃんとステレオにしてから実機で聴くと感動一入なのでそれは良いのですが、どうもUnityでモノラル/ステレオの変更は端末設定間でできないっぽい……?
圧縮設定は変えられるので、スマホ版だとステレオのまま圧縮増やすしかないかなぁ。
🟪『雲歩き / Cloudwalker』制作開始と言いたいが
で、のっけの話題になりますが新作です。これまで「仮称:Cloud」と言っていたやつです。上で書いたように、タイトルは『雲歩き / Cloudwalker』です。かっこいいね?
霜夜は青🟦、山がは橙🟧、太陽は赤🟥と来て今作はイメージカラー紫🟪です。紫雲です。わりと薄めで、油膜みたいな虹に見えるような紫のイメージかなぁ。
このUnicodeの色つき四角、まだ使ってないのは黄色🟨、緑🟩、茶色🟫、黒⬛️、白⬜️がありまして、緑と黄色と黒は候補があって、白は使いやすそうなので問題ないけれど、茶が使う機会があんまり思いつかない……と思ったけど、小説系で一個あるかも。使い回すだろうけど、そのうちコンプリートしたい。
ポスターは(現段階では画面もイラストもできていないので)毎度文言+立ち絵くらいで構成されており、今回もそういうかんじですね。
文言は日本の仏教の初期段階を作った空海と最澄。作中で空海とかが出てくるわけではないですが、作中の主人公たちが所属する宗教(名前決めてないな。宗教名は出てこないかもしれません)が仏教的なイメージで、ストーリーラインが空海の即身成仏(即身仏ではない)で一気に締まったかんじなのでたぶん最後までこういうノリになるでしょう。
完全に素人だから自主研究(要出典)なのが心配です。なんか間違えてたらこっそり教えてください。
霜夜でけっこう時間を使っているので、制作開始というほどまで制作ができていない気がしないでもないですが、ざっくり本作について説明します。
まずジャンルはCM右下には「キャロムアクションRPG」と書いてありますが、だいたいこんなかんじで、キャロムアクションRPGかキャロムACTかキャロムパズルACTかそのへんになると思います。キャロムお遍路アクションRPGかも。
キャロムはビリヤードの一種で、穴がないやつです。穴があるのはポケット。ただし、一部ポケット的なルールも使う予定です。
毎回ジャンルはふざけていますが、
- 霜夜:方程式ローグライトADV
- 山が:南極内陸旅行RPG
- 太陽:推理小説ADV
とかで、まぁ最後の3文字見れば伝わるから前半は遊んでいいよね、という思想が透けて見える。
で、ストーリーライン。
湧水の国、潤土(うるど)。この国が擁する魔法使い、〈ウルドの巫女〉は言葉の魔法で世界を救う存在である。
巫女の影武者である〈主人公〉は表に出るのを厭う巫女に代わり、日々遁甲(占い)や訓練に明け暮れていた。
惑星に衝突する隕石の存在と、それに対処するための旅立ちが告げられた日、宗教革命が勃発。寺社は焼け落ちる。
影である〈主人公〉は正体を隠し、〈護衛〉とともに都へと向かう。
というのがざっとしたストーリーラインなのだが、まとまってないな!? どうせストアでわかりやすい表記しなければならないのだし、綺麗にまとめたいところ。
和風世界観です。例によってケモ耳です。角とか尻尾も出るかも。出ないかも。
主人公にあいかわらず名前がないのですが、今回は関所通過するのに手形がないと困るのでいちおう名前はあとから出ます。
これまでの作品プレイした方はわかるかもしれませんが、わたしはキャラの名前が本名や通称、渾名とかではなく「役職」で呼ばれるのが好きです。
なんでかというとたぶんスタニスワフ・レム(毎回スワニスタフかスタニスワフかわからなくなる)の『エデン』の影響な気がするのですが、『エデン』だと地球外惑星のコンタクトをする宇宙飛行士の面々が船長、物理学者、サイバネティストとかの役職名で呼ばれていて、最初は無機乾燥なかんじがするのだけれど、読むに従って個性が発揮されて、みたいな感触があったのが好きでした。
あとはまぁ、楽なのですよね、説明が。
『山が笑えば』がわかりやすいけど、名前が隊長だったら隊長だし、医療だったら医者なわけで、簡単に通じる。
広告の立ち絵が描かれているのが〈ウルドの巫女〉です。
この左手に持っている杖(仕込み杖)なのですが、実は絵を依頼した時点では後述するキャロムであることをまったく考えておらず、「仕込み杖っていいよね」「いい……」くらいのイメージでお願いしたのですが、完成してみると完全にキューだなこれ。予定していない噛み合いがあると良い。
この仕込み杖と、上についている三鈷杵を組み合わせたまったくあたらしい武術を使います。あなただけに教えよう。
この三鈷杵も空海の場所探しエピソードから適当に決めたはずなのですが、キャロムのベーシックなルールである四つ玉だと三という数字はちょうど良い(点数入るのが手玉①が他の球2つ②③に当たったときなので、合計が3つ)ので意図してないのにこれもよく合うぜ。
そういえば『霜夜ゆく』の外伝『犬と狼の間』で(宣伝みてぇなフリだな)〈脅威たち〉の話が出てきましたが、『雲歩き』でもそのひとつ(ともうひとつ、とさらにもうひとつも出るかも)が登場します。
といっても必ずしも世界観が直接的に繋がっているわけではなく、あの情報は時間や世界に縛られない記録で、もうちょっと言うとざっくりあれを書いた時点である程度明確な形があって予定している物語を入れ込んだ形です(そもそも世界観とかあまり関係ない世界渡りの〈罪断ち剣〉とかがいるわけで)。
これまでの作品はすべて体験しにくい(序盤やパートの一部を見せて面白く思ってもらいにくい)ものばかりでしたが、今回はシステムが明瞭な形で体験しやすいので、早めにベースの型を作ってイベントかなんか参加できればいいなぁ。
🟥『真ッ赤の太陽』Google APIの処理
前回も書いたような気がしますが、🟧『山が笑えば』はゲーム的な改善を少し加えたいな(もしかすると追加コンテンツも入れるかも)と考えているので、すぐに移植する余裕がありません。
というかわりと狂った処理をしている部分があって、かなり動作的に問題がある(たぶん)ので、30FPSなところもあり、改善がなくても直さなければならなかったりする。
一方で🟥『太陽』なのですが、こっちはベースが普通の推理ADV(そうか?)なので動作的に無理している部分が少なく、追加コンテンツも今のところ想定していないので移植が比較的容易。
ただSteamで売るなら英語版も追加したいので翻訳をしなければならない。
『太陽』はもともと英語版がなく、なぜかというとテキストメインのADVなので自分の英語でやってもまずいだろう、というのが理由でした。
ただまぁええやろくらいの認識でやってしまえばなんとかなるので、やるならやりたい。ただそれでも時間がかかるんだよなぁ。霜夜の合間にちょこちょこやっていたのですが、テキスト量があるせいで1/3も終わっていない。
今回APIなんたらをアップデートせいやという連絡がGoogle Playから来たので、これを機になんか手をつけようかとも思ったのですが、今回はそのシステム的なアップデート以外はやらないようにします。
あともう一点心配な点としては、Steamだと初速で乗り遅れるとダメになるということ。
霜夜のところで書いたように、Steamは10レビューつかないと(かつ、好評でないと)表示されにくいというシステムがあるらしいので、発売直後の最も売れるタイミングでレビューが欲しいのですが、ある程度前評判があった霜夜ですらけっこう苦戦して10件までは1週間くらいかかりました。
太陽はゲーム的には見劣りしていないと思うのですが、前評判が特に強くないうえに、霜夜と違って追加コンテンツもないので既存プレイヤーを引き込む要素もない。となると初動がものすごく厳しくなりそう。
だから下地(=旧世紀網膜博物館のゲームは面白いのでとりあえず買ったれというプレイヤーが増える)ができる段階に到達するまでは売るのは警戒しておいたほうが良いのかもしれないなぁ、と思っています。
とはいえそうすると、最速でも次作の『雲歩き』まで待たなければいけないわけで、うーむ。とにかく売りたい。金がほしい。
本日は以上です。
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