展覧会/『War of Brains』/B2フレーバー考察(生物学・化学・機械工学)
▪️目次
今回、
http://www.nicovideo.jp/watch/sm33119647
http://www.nicovideo.jp/watch/sm33119657
http://www.nicovideo.jp/watch/sm33119570
http://www.nicovideo.jp/watch/sm33119593
から各GCのBGM動画をお借りしました。
→前回B1のフレーバー考察では、《エージェント・セス》のフレーバーから、以下のような時系列を推定した。
AシリーズEGU生物学世界(キメラ世界):キメラたちの饗宴
|(ほぼ同時期、あるいは十年に満たない程度の未来)
BシリーズEGU(メガロポリス):メガロポリス化学者市長によるプログレス化計画
|(遥か未来)
AシリーズLAPIS生物学世界(獣世界):獣たちと災厄の戦い
|(新たな種族が認識される程度の未来)
BシリーズLAPIS(パルプティコン):メタモールとソルジャーズ
ひとまずこれを前提に考えてみるとして、流れを追う。
まずキメラ世界ではキメラ・プロジェクトによってキメラが作り出されていた。この研究がそもそも《独裁科学 ドラン・イェーガー》主導のものだったのか、それとも《ドラン》は研究成果を横取りしただけなのかは不明だが、《新世界の王 メア》たちの反乱によってキメラ・プロジェクトは崩壊。その直前に、「とあるキメラ遺伝子」が《ドラン》のもとへと届けられた。
《ドラン》は《希望の科学 ドクターテンマ》の研究成果であるセカンド・ヒューマンたちに「とあるキメラ遺伝子」を合成した。この「とあるキメラ遺伝子」が何かといえば、おそらくは《メア》や《バットラム》といった、キメラとさえ呼べなくなったキメラ(=プログレスの原型)の遺伝子であろう。
《ドラン》は己の手足となるプログレス以外のセカンドヒューマンたちを監獄へ収監、実験に利用した。そこから逃げ出した《希望の使徒 イム》は、同じく逃げ出した《希望の使徒 アニー》らとともに《ドクターテンマ》のもとへと集った使徒たち・チームテンマは《ドラン》への反撃を開始した。
しかしその最中、《ドラン》の配下プログレスである《暗躍使徒 キングボーン》と《暗躍使徒 バンブーマスター》に捕らえられ、殺されてしまう。タケノコに殺されるとかすごいやだ。
この事件は「暴漢に襲われた」という形で偽装報道された。真実を暴こうとした者がその立場を追われたことは《レクイエム》などのフレーバーでB1では「某新聞記者」となっていた人物が「元」某新聞記者となっていることからもわかる。
親ともいえる存在である《ドクターテンマ》の死によって絶望した《イム》はあらゆるものを憎み、手始めに元凶たる《ドラン》の家宅を襲撃する。
既に《ドラン》はそのことを予想しており、彼女を出迎えたのは侍らせていた双子《双悪美貌 シュガー&スパイス》と影武者《暗躍偽政 ドラン・シャドウ》であった。
《ドラン・シャドウ》を退けた《イム》は、さらに《ドラン》を追おうとする。だが彼女をさらに追いかける者がいた。
《希望の使徒 ミュウ》は復讐に走る《イム》を止めるために奔走していた。この理由は、単に敵の本拠に単身乗り込む《イム》を止めようとして、というだけではないだろう。《ドラン》を殺すことに成功しても、それは結果的にセカンドヒューマンを救うことにはならないという判断からだ。
決断を下したのは、チームテンマの中でも誰よりも弱い《希望の使徒 チセ》であった。彼女は《ドクターテンマ》の遺言となった指示を実行するために、悲哀の中でも誰よりも冷静に行動していた。
果たして《チセ》が受けていた指示とはなんだったのか。それはB2フレーバーの中では語られていない。素直に想像するのであれば、《ドラン》の企みを白日の目に晒すことで、彼女が起動しているモニタやメディアに精通した「元某新聞記者」が関わってくる可能性は高い。
ただし、本当にそれが正しい選択なのかというと、どうにも信じられない気がするのは自分だけではないだろう。B2フレーバーで《ドクターテンマ》の死はあまりに主張されすぎているように見える。本当に《ドクターテンマ》は死んだのだろうか?
実は黒幕が《ドクターテンマ》だったというのはいかにもありえそうなことだ。《レクイエム》では彼の死体が描かれているが、これは彼が古い肉体の楔から解き放たれた証左なのではないだろうか? 《ドクターテンマ》の研究はセカンドヒューマンの製造であった。彼は《ドラン》を利用してその研究成果を試そうとしていたのではないだろうか。
そう、己が女性型プログレスに——最高傑作である《イム》を基にした形に——なることで。
果たして真の黒幕に《ドクターテンマ》がいるかどうかはともかくとして、次のB3でプログレス騒動の決着がつく可能性は高い。その後、メガロポリスから遥か離れた場所でかつてキメラと呼ばれる生物のブースト遺伝子を受け継ぐ獣たちと黒い焔の戦いが起こり、獣たちの古き力によって焔を打ちはらうのだが、その流れは→Aシリーズフレーバー考察で説明した。
時間がさらに流れたのち、獣たちの子孫たちが住まう風の村が、大国家パルプティコンによって略奪を受ける。
《風村の袋鼠 コザップ》のフレーバーによれば《風の村の小熊娘 カエデ》も襲われ——死亡したのかもしれないが、そこはまぁわりとどうでも良い。
重要なのは風の石だ。いつの間にか《覇王 白獅子》から受け継がれていたこの秘宝がパルプティコンによって奪われた。だが、それを主導したのは為政者たる《女傑総裁 ミア・ハリスン》ではなかった。
パルプティコンの《狡賢財閥 アルノー》は風の石を奪ったのみならず、自らの目的の障害となりえる《ミア・ハリスン》らを《闇影淑女 ジュリエット・リン》などを使って襲撃。
《総裁隠密 シュリ》らの助けを受けて、彼女は《無窮の英雄 ギルダン》らとともにパルプティコンを脱出、風の村へと向かう。
敵だった。憎み合った。争いあった。急に和解はできない。
だが倒すべき敵がいる。
《風の村のナミ》は《アルノー》に対抗するために《ギルダン》のソルジャーズに加入し、最終決戦に向けて牙を研ぐ。
だが待ち受けていたのは、(いろんな意味で)想像を絶する兵器であった。
《最終兵器魔神 ハンニャ》のフレーバーによれば、これはは古代兵器らしい。であれば、他の世界との関わりを想像するのが正道というものであろう。
この手の兵器が存在した世界となると、二つに絞られる。AシリーズLAPIS機械工学世界(カオス世界)か、AシリーズTAOSIN機械工学世界(天竺世界)である。
だがその顔をあしらった意匠とソウルに関連した能力に着目すれば回答はたったひとつ。
そう、《ハンニャ》は《破断のカオスクイーン》の忘れ形見である《凶星のジャガーノート》で間違いない。
《アルノー》は過去の遺産として《ジャガーノート》を発掘し、これを動かすために風の石を求めたのだ。
こう考えると、風の石の正体もいくらか推測できるようになる。
なぜ《白獅子》から受け継がれたものなのに、「風」を冠しているのか疑問であったが、八重ノ「風」の部品であったと考えれば合点がいく。胸の下のコアパーツか何かだろうか。鬼神衆の力を借りた《鬼神重装 八重》の力がその中には残っていたのだろう。そしてそれは時代を経るうちに、いつの間にか《白獅子》の手に渡っていた(あるいはその間、キメラ世界やメガロポリスも経由していたかもしれない)。
以上のことから、推測される時間の流れは以下のようになる。
(過去)
|
AシリーズLAPIS機械工学世界(カオス世界):八重とカオスクイーンの戦い
|(文明が滅ぶ程度の未来)
AシリーズEGU生物学世界(キメラ世界):キメラたちの饗宴
|(ほぼ同時期、あるいは十年に満たない程度の未来)
BシリーズEGU(メガロポリス):メガロポリス化学者市長によるプログレス化計画
|(遥か未来)
AシリーズLAPIS生物学世界(獣世界):獣たちと災厄の戦い
|(新たな種族が認識される程度の未来)
BシリーズLAPIS(パルプティコン):メタモールとソルジャーズ
↓
(未来)
とこのようになり、ついにAシーズンLAPIS機械工学世界と生物学世界が、Bシーズンを通して繋がったのだ。
- Season A1-3
- Season B1
- Season B2
- 生物学・化学・機械工学(本章)
今回、
http://www.nicovideo.jp/watch/sm33119647
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http://www.nicovideo.jp/watch/sm33119570
http://www.nicovideo.jp/watch/sm33119593
から各GCのBGM動画をお借りしました。
生物学・化学・機械工学
→前回B1のフレーバー考察では、《エージェント・セス》のフレーバーから、以下のような時系列を推定した。
AシリーズEGU生物学世界(キメラ世界):キメラたちの饗宴
|(ほぼ同時期、あるいは十年に満たない程度の未来)
BシリーズEGU(メガロポリス):メガロポリス化学者市長によるプログレス化計画
|(遥か未来)
AシリーズLAPIS生物学世界(獣世界):獣たちと災厄の戦い
|(新たな種族が認識される程度の未来)
BシリーズLAPIS(パルプティコン):メタモールとソルジャーズ
ひとまずこれを前提に考えてみるとして、流れを追う。
まずキメラ世界ではキメラ・プロジェクトによってキメラが作り出されていた。この研究がそもそも《独裁科学 ドラン・イェーガー》主導のものだったのか、それとも《ドラン》は研究成果を横取りしただけなのかは不明だが、《新世界の王 メア》たちの反乱によってキメラ・プロジェクトは崩壊。その直前に、「とあるキメラ遺伝子」が《ドラン》のもとへと届けられた。
《ドラン》は《希望の科学 ドクターテンマ》の研究成果であるセカンド・ヒューマンたちに「とあるキメラ遺伝子」を合成した。この「とあるキメラ遺伝子」が何かといえば、おそらくは《メア》や《バットラム》といった、キメラとさえ呼べなくなったキメラ(=プログレスの原型)の遺伝子であろう。
《ドラン》は己の手足となるプログレス以外のセカンドヒューマンたちを監獄へ収監、実験に利用した。そこから逃げ出した《希望の使徒 イム》は、同じく逃げ出した《希望の使徒 アニー》らとともに《ドクターテンマ》のもとへと集った使徒たち・チームテンマは《ドラン》への反撃を開始した。
しかしその最中、《ドラン》の配下プログレスである《暗躍使徒 キングボーン》と《暗躍使徒 バンブーマスター》に捕らえられ、殺されてしまう。タケノコに殺されるとかすごいやだ。
この事件は「暴漢に襲われた」という形で偽装報道された。真実を暴こうとした者がその立場を追われたことは《レクイエム》などのフレーバーでB1では「某新聞記者」となっていた人物が「元」某新聞記者となっていることからもわかる。
B2-EGU-生物学《絶望の使徒 イム》 |
---|
どうしてテンマ博士がこんな目に合わなくてはならないんだ!! ドラン!! そしてこの社会が憎い!!
~イム~
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親ともいえる存在である《ドクターテンマ》の死によって絶望した《イム》はあらゆるものを憎み、手始めに元凶たる《ドラン》の家宅を襲撃する。
既に《ドラン》はそのことを予想しており、彼女を出迎えたのは侍らせていた双子《双悪美貌 シュガー&スパイス》と影武者《暗躍偽政 ドラン・シャドウ》であった。
B2-EGU-化学《暗躍偽政 ドラン・シャドウ》 |
---|
残念だったな。オレはドラン様の影武者。ドラン・シャドウ様だ。
~ドラン・シャドウ~
|
《ドラン・シャドウ》を退けた《イム》は、さらに《ドラン》を追おうとする。だが彼女をさらに追いかける者がいた。
《希望の使徒 ミュウ》は復讐に走る《イム》を止めるために奔走していた。この理由は、単に敵の本拠に単身乗り込む《イム》を止めようとして、というだけではないだろう。《ドラン》を殺すことに成功しても、それは結果的にセカンドヒューマンを救うことにはならないという判断からだ。
決断を下したのは、チームテンマの中でも誰よりも弱い《希望の使徒 チセ》であった。彼女は《ドクターテンマ》の遺言となった指示を実行するために、悲哀の中でも誰よりも冷静に行動していた。
果たして《チセ》が受けていた指示とはなんだったのか。それはB2フレーバーの中では語られていない。素直に想像するのであれば、《ドラン》の企みを白日の目に晒すことで、彼女が起動しているモニタやメディアに精通した「元某新聞記者」が関わってくる可能性は高い。
ただし、本当にそれが正しい選択なのかというと、どうにも信じられない気がするのは自分だけではないだろう。B2フレーバーで《ドクターテンマ》の死はあまりに主張されすぎているように見える。本当に《ドクターテンマ》は死んだのだろうか?
実は黒幕が《ドクターテンマ》だったというのはいかにもありえそうなことだ。《レクイエム》では彼の死体が描かれているが、これは彼が古い肉体の楔から解き放たれた証左なのではないだろうか? 《ドクターテンマ》の研究はセカンドヒューマンの製造であった。彼は《ドラン》を利用してその研究成果を試そうとしていたのではないだろうか。
そう、己が女性型プログレスに——最高傑作である《イム》を基にした形に——なることで。
果たして真の黒幕に《ドクターテンマ》がいるかどうかはともかくとして、次のB3でプログレス騒動の決着がつく可能性は高い。その後、メガロポリスから遥か離れた場所でかつてキメラと呼ばれる生物のブースト遺伝子を受け継ぐ獣たちと黒い焔の戦いが起こり、獣たちの古き力によって焔を打ちはらうのだが、その流れは→Aシリーズフレーバー考察で説明した。
時間がさらに流れたのち、獣たちの子孫たちが住まう風の村が、大国家パルプティコンによって略奪を受ける。
《風村の袋鼠 コザップ》のフレーバーによれば《風の村の小熊娘 カエデ》も襲われ——死亡したのかもしれないが、そこはまぁわりとどうでも良い。
重要なのは風の石だ。いつの間にか《覇王 白獅子》から受け継がれていたこの秘宝がパルプティコンによって奪われた。だが、それを主導したのは為政者たる《女傑総裁 ミア・ハリスン》ではなかった。
パルプティコンの《狡賢財閥 アルノー》は風の石を奪ったのみならず、自らの目的の障害となりえる《ミア・ハリスン》らを《闇影淑女 ジュリエット・リン》などを使って襲撃。
《総裁隠密 シュリ》らの助けを受けて、彼女は《無窮の英雄 ギルダン》らとともにパルプティコンを脱出、風の村へと向かう。
敵だった。憎み合った。争いあった。急に和解はできない。
だが倒すべき敵がいる。
B2-LAP-生物学《新米兵士 ナミ》 |
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風の石を取り戻す。ギルダン、ボクをもっと強くして!
~ナミ~
|
《風の村のナミ》は《アルノー》に対抗するために《ギルダン》のソルジャーズに加入し、最終決戦に向けて牙を研ぐ。
だが待ち受けていたのは、(いろんな意味で)想像を絶する兵器であった。
B2-LAP-生物学《最終兵器魔神 ハンニャ》 |
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遂に手に入れたぞ。古代兵器ハンニャと風の石。この二つが揃えば世界は俺のものだ。
~アルノー~
|
《最終兵器魔神 ハンニャ》のフレーバーによれば、これはは古代兵器らしい。であれば、他の世界との関わりを想像するのが正道というものであろう。
この手の兵器が存在した世界となると、二つに絞られる。AシリーズLAPIS機械工学世界(カオス世界)か、AシリーズTAOSIN機械工学世界(天竺世界)である。
だがその顔をあしらった意匠とソウルに関連した能力に着目すれば回答はたったひとつ。
そう、《ハンニャ》は《破断のカオスクイーン》の忘れ形見である《凶星のジャガーノート》で間違いない。
《アルノー》は過去の遺産として《ジャガーノート》を発掘し、これを動かすために風の石を求めたのだ。
こう考えると、風の石の正体もいくらか推測できるようになる。
なぜ《白獅子》から受け継がれたものなのに、「風」を冠しているのか疑問であったが、八重ノ「風」の部品であったと考えれば合点がいく。胸の下のコアパーツか何かだろうか。鬼神衆の力を借りた《鬼神重装 八重》の力がその中には残っていたのだろう。そしてそれは時代を経るうちに、いつの間にか《白獅子》の手に渡っていた(あるいはその間、キメラ世界やメガロポリスも経由していたかもしれない)。
以上のことから、推測される時間の流れは以下のようになる。
(過去)
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AシリーズLAPIS機械工学世界(カオス世界):八重とカオスクイーンの戦い
|(文明が滅ぶ程度の未来)
AシリーズEGU生物学世界(キメラ世界):キメラたちの饗宴
|(ほぼ同時期、あるいは十年に満たない程度の未来)
BシリーズEGU(メガロポリス):メガロポリス化学者市長によるプログレス化計画
|(遥か未来)
AシリーズLAPIS生物学世界(獣世界):獣たちと災厄の戦い
|(新たな種族が認識される程度の未来)
BシリーズLAPIS(パルプティコン):メタモールとソルジャーズ
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(未来)
とこのようになり、ついにAシーズンLAPIS機械工学世界と生物学世界が、Bシーズンを通して繋がったのだ。
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